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表現の技術
朝日新聞2012.07.01に高橋卓馬著の「表現の技術」−副題:スキルを身につけるには−とい
う本の紹介があった。そのなかで「起承転結を壊す」「物語を説明しない」という面白い
テーマが説明してあった。
例えば緊張の表現として、どちらにより説得力があるか。
A:「くそう、緊張してきた」と言う。
B:無言で煙草に火をつける。その灰皿はすでに火のついた煙草がある。
それはBということが分かるが、なぜか、と問われると、答えに窮してしまう。これは鍛錬
することで身につくことだと言っている。
ではどうやって鍛錬すればいいのか。それは「起承転結を壊す」「物語を説明しない」とい
うナナメからのアプローチ法や外の面白い物語の構造を応用することだという。
◆「起承転結を壊す」
物語を作るに於いて「起承転結」という方法は確かに文を書く人にとっては一つの指針に
なることではあるが、初心者からだんだん修練を積んで自分なりの言葉の表現とか物語性
とかの個性を見つけると、「起承転結」といった固定した法則は必要なくなるであろう。
またそうでないとその人独特の匂いというか、味わいというか、それを表現する作品に行
き着かないのではないか。
◆「物語を説明しない」
TVのミステリー・ドラマでうんざりするのは、犯人捜しの物語の終わりの15分間、犯人
がどこかの断崖絶壁の寒い風の吹くなかで、何人もの刑事や被害者の関係者を取り巻きに
して犯罪の経緯を延々と説明する場面である。これなどは物語を作る側の策のなさを示し
ているに過ぎない。見る側はそのような状況はとっくの昔承知しているのだ。それに、な
かには二重三重の理屈に合わないどんでん返しを得意とする作家がいるようである。「物
語を説明しない」はまた、作者の解説や裏話の暴露といった、まったく「花伝書」も真っ
青な代物になることへの警句だと言えよう。
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