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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

1971万理久利:2012/01/10(火) 11:48:25
「冥界から覗く人の像をした美しい青い地球」評の2
同じ29号、無限回廊の評の中で「お笑いの爆弾が色んな所に埋まっている」そんな
感想を入れた記憶があります。この作品にも似た感想がありました。大真面目、大素直
にものごとを捕らえると、どうしても笑いの世界へと。この笑いとは決して他人を誹謗
したり、おちょくったり、馬鹿にしたりするところから出る笑いではありません。
それこそ、自分も含めた人間たちへのいとおしさからくる笑いです。
生そのものへのいとおしさ、そしてよくよく考えて見ると、こんな奇跡的な生はないと
気づかされるのです。

「あたりまえ」に出てくる女性、男性、ほんと、あたりまえの風景です。1980年代
に限らず、何度も繰り返されてきた風景。それこそあたりまえの凄さなのです。
「缶しるこ」に拘る男、我を振り返るのです、いっしょだなと。思わず缶しるこありま
すかとコンビニの小父さんに電話で聞いてしまいました。登場人物と同じく私もどちら
かというと腹をこわすタイプでもありましたが。
「一杯やる」おっさん二人の会話です。なんとあたりまえの会話でしょう。

登場人物は大学教授でもなく、哲学者でもなく、官僚でもなく、ごくごく一般の99%
を構成する普通のおばさん、おじさんばかりです。それでも生きているのです。
それでいいのだ、と思うようになったのはいつ頃のことだったか。生まれたからには名
を残したい、何か残したい、脂ぎった自分が居ました。今ではありがたやありがたやの
日々になりつつあります。とは言え、自分自身を別な場所に置いて眺めてみる、夢の世
界でも白昼夢の世界でも、全く理解不能と思われる集団に身を置いてみる、書籍に入っ
てみる、そんな作業をしていると自分のつまらなさ、かけがいのなさ、取り囲む人、生
物、物質、月、太陽からあらためて見えてくるものがあるような、ないような。
そんな思いをよぎらせる作品でありました。

詩人は夢見るコジキのようなもの、コジキでいいじゃない、みんないっしょよ、似たり
よったりよ、ふわふわの胸の鳩にもなれる、生きる、生きたそこに魂がある。
それを忘れないようにしよう。「あたりまえ」、その意味の深さを噛みしめています。
????????おわり
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