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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3899同人α編集部:2015/07/29(水) 17:25:07
批評概論-感想と意見と批評の違いについて 5(最終回)
 『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』こんな記事がウェブサイトに有る。
内容は仮にも文芸同人に参加するものにとっては実に手痛い辛辣なものであるが、それだ
け的を射るものであった。

− 記 −

<目次>
最初に
1、感想とは?
2、意見とは?
3、批評とは? その1
4、批評とは? その2
5、批評と中傷の違いについて
● 最後に



●最後に

 これを読んでいて反発や苛立ちを覚えた人は心当たりがあるという事です。特に4と5
では顕著に反応が表れるでしょう。
 批評に際しては相手の助けになる事を第一に心がけましょう。そうでない限りただの自
慰行為に過ぎません。

 世の中には配慮や思いやり、人の手助けといった言葉をつまらないヒューマニズムや理
想主義の一言で片付け、深く考えずに反発する者は大勢います。しかし、意外に思われる
かもしれませんが、これらは合理主義の極地なのです。

 自己満足のために行う批評と、相手の手助けのために行う批評。
 自分の感情のままに放つ言葉と、相手の感情に配慮して放つ言葉。
 悪意的で無神経な言葉と、誠実で丁寧な言葉。
 粗探しと、改善。

 どちらがよりよい結果をもたらすか。どちらがスマートに、軋轢なく、効率的に、トラ
ブルを起こす事なく相手に届くか。
 それは考えるまでもない事でしょう。相手の事情を考えず、自分勝手に好き勝手に発言
するのはさぞかし気持ちいいでしょうが、それは所詮浅薄で非合理的な行いに過ぎないの
です。

 ただ、一方的な善意というのも押しつけがましく気持ち悪いものです。知りもしない相
手からお説教よろしくああだこうだ言われるのは迷惑でしかありません。望んでもいない
相手への安易な批評は差し控えるべきでしょう。もっとも、その辺りは批評者の品位に任
せるしかないのですが。

 結局のところ、批評における善意とは主義でも思想でも感情でもなく、あくまでスタン
スでありスタイルなのです。何なら本当に相手の事を思いやる必要さえありません。もち
ろんそれに越した事はありませんが、過ぎた感情は時に妨げとすらなります。

 批評で最も重要なのは結果です。むしろ結果以外はどうでもいいと言うべきでしょう。
そして結果を出すためには善意も必要、ただそれだけの話です。


 もちろん、人間には思想の自由があります。善意を強要するものではありません。心の
中でなら何を考えようと個人の勝手です。

 ただし、自己完結している分においてはです。批評という他者との接触の場において、
自分勝手は許されません。それはただの害悪であり、幼稚な子供のやる事です。

 人と関わるなら、最低限のマナーやテクニックとしてでも人への配慮を行う必要がある
のです。至って当たり前の事ですが、そんな当たり前の事さえできないのなら、どう批判
されても罵声を浴びせられても何一つ文句は言えません。
 他者からの配慮を求める事ができるのは、自分もまた他者に配慮している者だけです。


 また、ここで語った批評についてはあくまでも理想的な批評であり、万人にそのレベル
を要求するものではありません。
 しかし、他人の事は批判するのに自分は意見を言わない者、批判者には他人の作ったも
のにとやかく言う資格はありません。また、悪意を持って批評まがいの事をするのは最も
卑しい行いです。

 そして何よりも忌むべきは、中途半端な気持ちで適当な批評を
する者です。さしたる分析も思考もなく、腰掛け気分でいい加減な
感想を投下してもただの迷惑、雑音にしかなりません。
 くれぐれもこの手の人種には成り下がらないように。
 優れた批評者が優れた作り手とは限りませんが、優れた作り手は優れた批評者であるも
のです。


 なお、もしもこの文を何かに使いたいという人がいるなら、改変などしない場合に限り
自由に再利用・再アップロードしてくださって結構です。

                                   無側迫 著

引用元 →http://ncode.syosetu.com/n4133bk/






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