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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3447万理久利:2014/10/10(金) 18:09:15
事件(三) 評
 大火傷の痛みとの戦いがまだ続いて居るようです。主人公は女性、それもうら若き女性
ですから、美醜のことが大いに気になるはずですが、まずは四六時中襲う痛み一色に塗り
つぶされています。「腐れウジ虫」、このひとことが主人公の今の姿、状況ををよく表し
ています。
??幽体離脱したと思われる「俺」は、痛みから逃れるためにはモルヒネ漬けになってもか
まわない、でなければ死んだほうがましだと投げやりに思う自分とは別の、生きようとす
るもう一人の自分です。常に別なところから自分自身や回りを冷静に見ている自分です。
火傷に強い医師を手配しろと病院にかけあう「俺」、生きる力が主人公に残っていること
が伝わります。何と言ってもこの作品は、「俺」を登場させたところが光ります。面白さ
があります。
 「再生しはじめた薄い皮膚が綺麗なピンク色になった」、痛みと絶望の中、主人公が自
身の肉体の小さな変化に気付くところで終わります。
その前に「俺」がどのようにして病院とかけあったのか、新しい医師がどのような治療を
試みたのか等に触れたらもっと「事件」という作品に深みを持たせることができるのでは
ないでしょうか。
 あまりに短く、しかも衝撃的なので読み終わった後、一瞬筆者の魔術にかかったような
気分になりました。終わり方だけを取り上げれば、次回を期待させる思わせぶりで、希望
を感じさせるうまい締め方かとは思いますが、続き物とは言え、もっと先を読みたいのに
そこで終わるの…?という中途半端感、不満が残ったことは否めません。
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