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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3473万理久利:2014/10/29(水) 12:32:47
新解さん
 赤瀬川原平が亡くなった。
この何年も赤瀬川の名をあまり聞くことはなかったが、本棚に並ぶ赤い辞書を目にすると
今頃南伸坊あたりとまたカメラと地図を持って探検をしているか、また何か面白いことを
企んでいるのだろうと思ったものだ。

 もう二三十年前にもなるだろうか、おにぎり顔のぽっちゃりした変なおじさんと痩せた
地味そうなおじさんのでこぼこコンビが二人して街を歩いてしきりと何か探し回っている。
立ち止まるとああだこうだと話し始める− こんなテレビの映像が初めての出会いだ。
路上観察らしい。当時この話題がテレビでときどき話題になっていた。
 記憶に残る第二回目の出会いが文藝春秋に掲載されていた三省堂新明解国語辞典のおも
しろ引用をとりあげた赤瀬川の記事だ。海外赴任の時、広辞苑ではでかすぎるという理由
で購入したのはもちろんこの新明解だ。日本から持って来た本を読み尽くしたあと、時々
手にとり読んだ。一番新しい記憶は、赤松次郎エッセイ集にあった「東京散策」だ。猫の
里親募集や土地返してポスター、蔦が一面にからまった自転車の写真付の文を読んでいて
突然赤瀬川の顔が浮かんだのだ。

??何年か前あたりからテレビで面白発見のような番組を時々目にする。タモリが東京の水
路や古い道をたどって渋谷を散策したり、全国の珍百景コンテスト等々。
多分その走りはこの赤瀬川だったのだろう。
 時代の気付き、発見、発想の転換、探検、驚き、笑い、好奇心と悪戯心いっぱいのくっ
たくのない、しかもあまり金のかからない大人の遊びを実践し続けてきた人だった。そん
な遊び方を教えてくれた人だった。






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