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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

2875万理久利:2013/10/03(木) 12:39:49
「肥と筑 第二十六回」 評の1
 渡来人の足跡を軸に、古今東西の古書にあたって日本の文化や技術を見つめ直す。著者
はこんな作業を一回の休みもなく淡々と六年以上続けてきました。そのエネルギーはどこ
からきたか、何がその要因になったのかと毎回読み終わるとふと思ったりします。

 著者は歴史上の事実と推論をその根拠を明示しながら、後藤家の人達の日曜日の勉強会
で語らせます。主人公は後藤家の人々ではなく、徐福を始めとする渡来人たち、古事記や
万葉集その他古書に出てくる人や神や霊ではないかと評者は思うようになりました。
 歴史、古典を浅薄にしか学ばなかった評者は当初、ひたすら面食らったものですが、読
み続ける間に、改めて作品設定への工夫が見えてきたような気がします。間に挟む、お茶
とお菓子のコーヒーブレイクやそれぞれの個性に割り振って後藤家の人達に語らせること
で、読みやすくしようとしたのでしょう。それとも著者にとっても書きすすめやすくなっ
たのか。両方でしょう。

 今回は、渡来人としての出雲族が肥前と出雲に持ち込んだタタラ製鉄に欠かせない砂鉄
を含んだ川の話しから始まります。出雲のタタラの川、「簸川」を絡めて、出雲国の杵築
大社からの分家的武蔵国の神社が、同じ読みで「氷川神社」と命名されたことにも言及し
ます。そこから全国の出雲系神社の多さに触れていくことによって読者は、ここにも出雲
族の足跡が残っているのだと再認識させられるわけです。
 神社と言えば、昨日は神社の別格中の別格である伊勢神宮の二十年に一度の「式年遷宮」
の大イベント「遷御の儀」が行われました。天照大御神のお引っ越しです。
千三百年にわたり続けられているこの儀式と肥と筑の世界がなぜか溶け合いました。
    詳細に続く
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