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4609万理久利:2016/11/02(水) 14:50:52
アンデルセン文学賞
 村上春樹氏の受賞を聞いて、何で彼の作品が児童文学賞? まどみちおと並ぶのかと驚
いた。どう考えても子供は読めないし、挿絵も無いから興味もないだろう。ボブ・ディラ
ンのノーベル賞受賞を聞いたときと同じ???が浮かんだものだ。
 調べてみると、児童文学は「国際アンデルセン賞」。1956年にできた歴史ある賞だ。
これに対して通常の文学を対象として作られた賞が「アンデルセン文学賞」。2010年
創設とあるから、聞き慣れていなかったはずだ。それにしても実に紛らわしい命名だ。

 村上春樹がデンマークで行われた受賞式でのスピーチを読んだ。その中にこんな言葉が。
「侵入者たちを締め出そうとどんなに高い壁を作ろうとも、よそ者たちをどんなに厳しく
排除しようとも、自らに合うように歴史をどんなに書き換えようとも、僕たち自身を傷つ
け、苦しませるだけです」
 これまで氏のスピーチは少なからずの物議をかもしたが、これもまたその一つ。
立場によってそれぞれ内容をいいように解釈するのだろう。
読む限り、村上氏の言っていることは立場をこえたもっと人間の、人間世界の根源的なこ
とを言っているのだと思う。思いたい。

 スピーチの中で村上氏はアンデルセンの作品『影』をとりあげている。村上氏も影をひ
とつのキーに人間の心の闇のようなものを書いるから共感するところ大であったことがわ
かる。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』がその典型だ。
アンデルセンの作品に影響されたかどうかはわからないが、ふたりにとっての「影」の意
味には共通のものがある。アンデルセンの『影』を読んでみたくなった。

【受賞スピーチ全文】
→ https://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/murakami-andersen?utm_term=.dibEmWaW53#.vorDqlmlXL






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