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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3136赤松次郎:2014/03/15(土) 16:43:26
私の七つ道具−おまけ−「計算尺」
 私が仕事で使った馴染みの道具は俗にスライドと言っていた計算尺と、三角柱の
各面に1/100、1/200、1/300、1/400、1/500、1/600の六種類の縮尺を刻んだ携帯用
の三角スケールと2mのコンベックス(巻き尺)の三つである。
 計算尺(ヘンミ P45S)とは対数の原理を利用したアナログ式の計算用具である。
棒状や円盤状のものがある。乗除算および三角関数、対数、平方根、立方根などの
計算用に用いられる。そのころは携帯用の三角スケールとともに計算尺を胸ポケッ
トに入れて建築現場に出かけるのが格好いいと思っていた。

 面積計算や構造計算や三角関数などを計算するときは、事務所では手動式の計算
機を使っていた。いわゆるタイガー計算器である。手動で回転し桁毎に計算して答
えが出るとチンと音が鳴った。桁を変えてまたその音が鳴るまでレバーを回転させ
る、そのようにして最後の桁の計算が終わると答えが出てくるようになっていた。
 それからまもなく電動計算機機になり、昭和54年頃になるといまの電卓が出てき
てそれらの計算機の役目が終わった。しかし電卓で三角関数や平方根の計算は出来
なかったので、しばらくは携帯できるスライドだけはなお健在であった。

 最後に「七つ道具」のいわれや定義を書くに至ったことは、いかにも迂闊なこと
だった。しかも三年も経てこのシリーズを完結するとはトホホである。
この「七つ道具」という慣用句は一体何なんだ。

◆武士の七つ道具 - 具足・刀・太刀・矢・弓・母衣(ほろ)・兜
◆弁慶の七つ道具 - 鉄熊手、大槌、大鋸、まさかり、つく棒、さすまた、
 そでがらめ
◆大名行列の七つ道具 - 槍・薙刀・台笠(だいがさ)・馬印(うまじるし)・
 挟箱(はさみばこ)・立傘(たてがさ)・大鳥毛(おおとりげ)
◆あんこう鍋の七つ道具 - 肉、皮、胃、肝臓、卵巣、鰓(えら)、鰭(ひれ))
◆探偵の七つ道具 - カメラ、ICレコーダー,単眼鏡,折りたたみ傘,小型ライト,
 ダテ眼,コンビニ袋だそうである。

 七つ道具(ななつどうぐ)とは、七種の道具のこと。また一組にして携行する小
道具のこと。何かを行う上で必須だと考えられたり好都合だと考えられている一組
(ワンセット)の道具群のことであるとものの本には書いてある。
 無くて七癖あって四十八癖という警句があるが、「七」は「無くて」の「な」に
音を合わせ、調子を合わせたものとか。だから「七つ道具」が必ずしも七つという
限定された数字にこだわることはない。一組(ワンセット)ということはそういう
意味があるのだろう。結局は七という数字が口調のよさや、少なくもなく多くもな
いという程度の数であり、成る程と思わせる数でもあるのだ。






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