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3574万理久利:2015/01/16(金) 19:12:38
色空間(その二) 評
 科学技術畑を歩いて来た人が般若心境の世界に興味を持ち始めることが、以前であれば
不思議に思えたのですが今は少し理解できるようになった様な気がします。
私は科学万能主義ではありませんが、全ての事象は人間の心の働きから宇宙の誕生やしく
みまで未知のものはたくさんあっても、いつかは必ず全て明らかになる、説明できる、証
明できる、人類にはそれができるとどこか信じ込んでいた自分がいました。見えないもの
証明できないものは信じない−そういった所でしょうか。近頃は少し変わってきました。
著者と同じく「非科学的」と言われそうなものにも興味を持ち始めています。
 その逆のケース、見えない世界、唯一神の存在を信じて疑わない人あるいは、科学的な
興味や考え方とは距離を置いて来た人が後年科学の分野に興味をもつことはあまり見かけ
ないように感じますが、そんな人もいるのでしょう。どちらからでも、一見相対するそれ
まで関心を持たなかった世界に足を踏み入れることは大事なことだと思います。視野がぐ
っと広がるからです。
 前々回の作品、『色(しき)とカラー』『心情風景』、と色即是空の世界に迫る前段階
だったことが分かります。専門分野であった画像、色にあくまでも科学的に触れていきな
がら徐々に心の世界に入っていきました。今回も科学から心・精神世界へと迫っていきま
す。いきなり哲学的、宗教的、精神世界だと拒否反応とまではいきませんが取っつきにく
さがあります。他方、物理科学の事象と照らし合わせてみることにより、親しみやすさや
判りやすさへと繋がります。著者は電場の変化と磁場(電流)の発生、粒子(質量)と
波動性(エネルギ−)、この関係を空(くう)と色の関係と重ね合わせてみます。著者の
ようには科学を勉強したわけではない私も、空と色の関係、イメージが頭の中に浮かび上
がります。科学に触れたものはやはり無条件に好きです。
 こんな所にも、科学畑を歩いて来た人が色即是空の世界を捉えていくことの面白さ、可
能性があるように感じました。可能性とは違った視点から見ることによって、新たな発見、
あるいは説明/表現ができるということです。

 ある本の中に「電流が流れてそれが熱や光や力になる、それを伝える空気や電線があり
受信装置があって初めて事象として現れる。その、目には見えない流れのことが[気]で
ある」そのようなことが書いてあったのを思い出します。そしてその気の元はいわゆる神
様ではなく、もっと根源的な「宇宙霊」とあると。 霊? 一瞬引きましたが何を意味す
るかはなんとなく理解できました。私が「宇宙神」と漠然と言っているものに近いようで
す。本ではさらに、心は万物を産み出す宇宙本体が持つ無限の力/エネルギー/気を、自
分の生命の中へ受け入れるパイプである、光を通す窓、電流を通すワイヤーだとも。
作品「色空間」と何か通じるものがありそうです。
 この数年、なぜか色即是空の世界に興味がわき始めています。錦秋期とは言えない私で
すが『色空間』の歩調に合わせて、科学好きな著者の目を通して語られる「色即是空」を
横に、他の本も参考にしながらその意味をじっくり考えたいと思いました。






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