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4433万理久利:2016/08/05(金) 19:21:23
『文庫解説を読む』
 2014年8月から岩波図書に連載されていた斉藤美奈子氏の『文庫解説を読む』が今年
8月号第24回で終わった。
 本好きな私にとっては、通常作品末尾に書かれている「解説」なるものは、作品を読み
終えた後の参考資料となり、時には解説を読んでから作品を読み始めることもある。読書
後の印象や評価に影響する重要な部分にもなっている。その解説にメスを入れたのがこの
斉藤氏だった。

 解説は、「作品評論」の色合いもある。解説(評論)を書かせる側の意図、書いた人の
意図、嗜好性、著者との関係性、時代の要請等々、広い視点から斉藤氏は容赦なく分析し
ていく。初めの頃は、随分とやっかみの多い、そして少し過激な内容かと思ったが、読み
続けるうちに次号が楽しみになった。書評や解説を多く目にするようになって感じ始めた
ことが彼女の意見と重なるところが多々あった。また、自分が書くそれ(紹介/解説/評/
感想)を振り返り、斉藤氏の指摘が突き刺さることが多くあったからだ。

 もう一度一回目から読み直そうと思っている。解説の読み方はもちろん、作品の読み方、
とらえ方の参考になりそうだ。

注)
第1回 2014.8 タイトル「強引な解説が古典を延命させる!」
第24回 2016.8 タイトル「青春小説の解説には人生が出る」






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