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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

238:2010/05/15(土) 16:14:36
本能と知性−ベルクソン
岩波書店 思想12月号に私の興味を引く文章があった。
フランス技術哲学の中のベルクソン  米虫正巳著より

ベルクソンは生命の進化において、動物の二つの分化が「本能(instinct)」と「知性
(intelligence)」という二つの能力の区別に対応しているという。

「生命に内在的な力」は物質に働きかけつつ自らを展開しようとするが、この力は有限なた
め、物質へ働きかける際して道具を作り上げ、その道具を介してより有効な働きかけを行
う」能力として本能を位置づける。生物にとって、「有機的な諸道具を利用し、構築さえす
る能力である」。

本能によって活動する生物は物質に働きかけるために道具を使用し組み立てるが、この道具
は「それを利用する身体の一部をなしている」ものである。生物は本能に基づいて自らの有
機体的身体をそのまま道具へと変形して活用する。

それに対して知性とは,同じようの生命が物質に働きかけるために自らに道具を作り上げる
能力ではあるが、自らの身体を有機的な道具として作り上げる本能とは異なり、「非有機的
な諸道具を製作し、使用する能力である」。
非有機的な道具を製作するということは、生物が自らの身体を変形して有機的な道具とする
のではなく、非有機的な物質を加工して、それを道具へとつくりあげることである。

早い話が、人間以外の本能で動く生物は、鳥や魚や馬などは、飛んだり、泳いだり、走った
りする能力を自らの身体を加工して生きてきた。一方知性のある唯一の人間は、自らの身体
加工することなく、洗濯機や自動車やパソコンなどの非有機的道具を作り上げるたとういこ
とである。このような定義は私に取ってなかなか面白いと思うのだが、うざったかったかな
あ・・・。




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