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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

486万理久利:2010/08/15(日) 12:49:24
8月15日 終戦記念日
毎年この時期になると、原爆とともに終戦の意味を問う報道が賑わう。
戦後生まれの私には直接的な戦争体験はないが、終戦後10年、20年
の間は、即ち私が幼少の頃は今よりももっと画像と言葉が流れていたよ
うに思う。それが年々薄れる。
私自身の関心も薄れる。でも考えたいと思う。「自分」と「戦争」を。


宗教戦争、政治戦争、民族戦争、名をかえ品をかえ、人類の歴史から
戦争の文字は絶えない。でも核というとんでもない破壊兵器がある現代
において、戦争とは人類の滅亡、地球の滅亡にまで繋がることはわかり
きったことだ。保有国の統治者の指さき一本でだ。

自分には何ができるのだろう。そんな思いに捕らわれる。まずは人間と
して、考える人間として、問い続けることだけは最低限続けていこうと
思っている。
本日は65年目。両親はもちろん、大正と昭和を中心に生きた人々の多
くが逝った。きちんとは聞き出せなかったが、彼等の言葉、心を繋げた
いと思う。今度は私の言葉として。

身近なところで無意識のうちに他人を傷つけていないか、殺していないか、
常に注意したいと思う。戦争とは、エゴ、無知、無関心、嫉妬、思い込み、
恐怖、逃避、そんな日常生活の中で現れる人間の弱さの積み重ねだと思う。
人類のため、そんなことは奥がましくてできないが、せめても人を傷つけ
ていないか、その自省だけはし続けていきたい。

『死んだ男の残したものは』日本の反戦歌の1つである。谷川俊太郎の作詞。
中学生時代耳にしたこの曲が、あの現代音楽家の武満徹作曲だということを
つい最近知った。二人とも好きな詩人、作曲家である。40年過ぎてまた聴
いてみて、詩を読んでみて、感想はまたちがったものになっでいる自分がいる。

長くなりますがそのまま載せます。

『死んだ男の残したものは』

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない




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