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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3345マリアンタ:2014/07/04(金) 18:50:07
珍客
朝起きて座敷のサッシをあけて空気を入れる。どんより曇った空の下の湿った空気でも、
朝の空気は清々しい。リビングに座ってお気に入りの朝のコーヒーを楽しんでいるとパタ
パタッに続きカサカサと小さなもの音に気が付いた。
音の方を向くと、何と座敷の中半分くらいのところで雀がぴょこぴょこスキップしながら
小さな頭を上下して畳の目をつまんでいる。「来い来い、こっちのリビングまで来い、い
っしょに少しだけ遊ぼうよ」そんな願いも叶わずあっという間に向きを変えヒョイッと浮
かび上がったと思うと短い羽根を拡げて空に飛んでいった。

僅か五六秒のことだったのだろう。雀の姿も囀りもこのところずっとご無沙汰だっただけ
にまだ夢の中なのかと疑ったが、どう考えてもあれは現実に起きたことだ。あれからずっ
と覚醒しているのだから。「隣の赤ちゃんが見た−い」の思いが雀を呼んだのかもしれな
いとも思う。(妄想を呼んだのではない。)

夜中の子猫侵入事件、ベランダからの鳥飛び込み事件(雀より大きい)に続く、数年ぶり
に登場した三番目の珍客であった。四番目は本命、隣の家からハイハイして座敷に上がっ
てくる赤ちゃんであることを心のどこかで期待している自分がいる。1分遊んだら、すぐ
にお隣にだっこして丁重にお戻ししよう。






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