したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

2743長岡 曉生:2013/06/17(月) 02:51:46
シリーズ・歪んだ風景―鐵橋 第四回:評
文学的な或いは言葉の使い方という点では、先のお二人の評に尽くされているので、いつも
どおり、評者の勝手な分析を記します。
これも、評者が持つ視点ベクトルの一つと思って見て下さい。

★女性の化粧
 父の任地で母とはぐれ迷子になった時の心細さをきっかけにした女性の化粧のこわさ
それは、化粧品のコマーシャルが与える一種無我の境地・鏡台前での母の化粧が与えた置い
てきぼりの予感・人前で一心不乱に粧に励む女性が与える拒絶感などとして想起される。
このような印象や心細さは、男性特有のものなのか、女性でも幼児期に持つものなのか。
心理学では、どう見ているのだろう。作者がいつも与える面白い課題の一つである。

★奇妙な夢:他の世界は見ない・見えない境地
 女性の化粧を見た時と、夢の中でみた無限に続くキューブ構造とが、ともに与える恐怖
これは、自分が外界と遮断された時の恐怖だろうか。
 一方、歌舞伎の立ち役・女形が一心不乱に化粧をしているところを眺めても、恐らく人が
不審に感ずることはない。この両者の差はどこから生ずるのか考えて見た。
歌舞伎俳優が化粧をする場合、それによって如何なる役が演じられるかは観客が予見できる
安心感がある。しかし、一般女性が化粧する場合は、それによって何が起こるか予見できぬ
怖さがあるのだろうか。

★狐格子の中の女性たち
 この場合、格子は化粧をした女性たちの行き来を外界と遮断しながらも、その姿を外界に
”垣間見せる”というという役目を負い、格子の内外に一定の安堵感を与えている。
この場合、先に出た無限に続くキューブ構造が閉塞感・恐怖感を与えるのとは異なっている。
しかし、この格子は外界の男どもにとっても、垣根の内側に入るための年齢そのほか諸々の
要件のシンボルとして立ちはだかっていたのだ。

★追記
同じような視点は、既に万理さんの評にも含まれていました。私の評は、その延長です。
3501






掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板