したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

2436万理久利:2012/11/01(木) 10:07:00
無限回廊 第九回 評の3(完)
前半が著者がこだわる技術集団、徐福船団を思わせる地球脱出と望郷の帰還「宇宙・歴史
ロマン」とすると、後半は技術者として原発に頼らずかつ炭酸ガスを減らすエネルギープ
ランを考える「科学ロマン」です。

【アフリカ大陸マグマ熱エネルギー】
 移住先惑星の[未来]からやってきた、それを自覚していないエヴァが「地球の[未来]
を考える会」にいることも、本郷社長がプランにお熱をあげるのも、消されたはずでも、
どこか残る[未来の記憶]がなせるわざなのでしょう。
江波ことエヴァからの相談を受け、本郷冷熱社長がとほうもないプランをいよいよぶちあ
げます。よくよく読んでみると決して[とほう]ではないのです。計画は緻密に、段階的
になされていきます。著者はよく調べあげ、そして考えついたものです。
段階1 マグマ熱を利用した発電システムの構築
段階2 海水の淡水化
段階3 淡水による砂漠の緑地化

さらに著者は本郷社長に言わせます。
「計画の本質は、この計画に投資する[先進国の住民]のためではなく[現地住民]のた
めになる計画だと言うことなんだ」
この言葉が知と正義の味方徐福船団長らしい。意味深いものに感じました。
 後に続く日本列島向け自然エネルギー利用プラン、その名も「呑龍鳳」どんりゅうほう、
これまた笑えるようでいて、その内容をよく物語っているのです。風力エネルギーです。
大風車群が海を漂い、ときに嵐を避けて沈む、別名「竜宮城」でもある、そんな表現もい
かにも著者らしい。
 緑あふれる未来のサハラを見たくなります。アフリカ・ルネッサンスの時代に違いあり
ません。


【喫茶店ゲバラ】
 壮大な宇宙の旅とエネルギープランの後は、ゆったりとユーモアを交えた越智とエヴァ
の会話です。第九回冒頭に「九づくし」と書かれていましたが、なるほど今回の作品舞台
は19日と29日、登場人物の名前の人格、地格にも29と19、氏名そのものにも九の
字が隠れている、そんなことに著者は気付いているのです。持ち回り作品ですから、著者
が意図して日付も名前も考えたわけではありません。
 偶然があまりに重なると必然をつい考える。この無限回廊と言う作品もしかるべくして
作られた。不思議な力によって進んでいるのかと…。
九づくしの代表格である「鳩園潤子」のようなどっしりとしておおらかで菩薩様のような
お方が、近未来にこの掲示板にも現れるのもまんざらあり得ないことではないようです。

さて33号第10回はどんな世界に連れて行ってもらえるのか、今から想像を膨らませて
います。
3207






掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板