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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

2407万理久利:2012/10/13(土) 13:06:31
青空文庫より
「数の子は音を食うもの」北大路魯山人著 (10月5日公開)

10月に入り魯山人の作品が何点か続けて公開されています。
あまり関心の無い人ですが、短い文章だったので開いてみました。

「パチパチプツプツと噛む、あの音の響きがよい。もし数の子からこの音の響きを取り除けた
ら、到底あの美味はなかろう。」
「口中に魚卵の弾丸のように炸裂する交響楽によって、数の子の真味を発揮しているのである。
それゆえ、歯のわるい人には、これほどつまらないものはないだろう。」 引用
実に単純素朴な感想ですが、大げさで少し断定的なのが気に障ります。
その他、食べ物一般の感触を表現しています。
シャキシャキ・グミグミ・シコシコ・ネチネチ・カリカリ・グニャグニャ・モチモチ・ボクボク
ザラザラ・ネバネバ・シャリシャリ・コリコリ・パリパリ・シコシコ・ニチャニチャ、
短い文章の中でこれだけ登場しました。

魯山人の他の掲載作品を開いてみると、どれも短い文章で様々の食べ物について書かれたもの
でした。料理より材料で味は決まる、フグは無味だからいいのだとある箇所もあり、その奥の
調理上あるいは哲学的意味は想像するだけですが「美食は器だ!陶器だ!」と書いてある作品
もあるのかもしれないと思いました。

「うまいー!」「素晴らしいー!」とだけ言うグルメ番組の芸能人とはやはり年期と努力と入
れ込み度合い、表現力が異なります、
魯山人は五感を全開にして食べ物に挑んでいるようです。
人並み優れた[五感]、美食を求めて全国をまわる[健脚]、頑強な[胃腸]の持ち主でもあ
ったにちがいありません。






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