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2877万理久利:2013/10/04(金) 19:32:58
「肥と筑 第二十六回」 評の2
◆肥前と出雲の渡来伝説
「徐福船団が奉齋してきた兵主神がスサノヲの原型であり、そのスサノヲの武勇伝『八岐
大蛇伝説』が、肥前と出雲に残っている」
スサノヲとあるからには古事記の中の話は、呉、越、の血、文化が入り交じる徐福船団が
もたらした、或いは大きく影響を与えたものとも言えそうです。
徐福の渡来:BC210
古事記編纂:AD712
千年の時は十分な時間であり、船団の中に優秀な者が多くいたことを考えると、地方に技
術を伝えただけではなく、早い時期に中央にも入りこんでいたように思えます。

【出雲族】
「渡来人である出雲族が、最初に上陸したであろう肥前には…」とありますが、この出雲
族なるものがどうも良く分かりません。そう呼ばれていた大陸に住んでいた民族がいたの
でしょうか。そのようにも読めます。

【たくさんの出雲系神社】
出雲系の神社が例示されていますが、その根拠としては、祀られている神や残された文書
から「出雲」にたどり着く記録があるのだと思います。製鉄に長けていた強い出雲勢力が
設けた神社、出雲系神社に相対する一番のものは大和系神社なのでしょうか。古事記神話
を裏打ちするように何らかの形で出雲の一大勢力が大和の勢力に屈して政治権力を譲った
とすると、お互い敵対関係になり大和勢力は出雲系神社を政治的につぶしにかかるような
気がしますが…。たくさん存在しているということは、共存です。神社間には政治色がな
かったからだと推測します。

◆コーヒーブレイク 言霊
古代日本がどれだけ言葉に重きをおいていたかが、古事記や万葉集の中から引き出して解
説しています。そして語り部は後藤家の女性三人です。言葉の霊力を有した占術師が卑弥
呼を象徴とする女性が占めていたからでしょう。このあたりは著者の計算が入っているは
ずです。

 万葉集3253番冒頭 「葦原の瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国」
言葉をペラペラ話しては、扱ってはいけないという意味合いのようです。悪く捉えれば。
言葉は神の言葉、やたらと安易には使ってはいけないと、権力、神力、占術をひけらかす
ようにも思えますが、それだけ魂のこもった大事なものなのだと言っているのでしょう。
 [一霊四魂]も初めて目にしました。四魂は人間が生きていくに当たってのよりどころ
となるもで、それを呼び起こすのが言霊とあり、言葉の力、霊力をよくあらわしています。
言葉の霊力を引き出すためには、それなりの儀式、作法、場が必要でそれらを通じて、ま
さしく「晴の舞台」が造り上げられたのでしょう。著者が晴と褻の世界に結びつけたのに
は納得しました。

 言葉に霊力を感じる(持たせる)土壌・晴の世界があったから、日本人は漢字ひらがな
カタカナを使い、豊かな言葉、表現を手にすることができたのでしょう。
止めどなく携帯でだらだらと話す、ネットでだらだらとチャットする日常・褻の世界姿を
目にしますが、言葉の重さはいかほどのものなのでしょうか。
??????????つづく
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