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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3146資料管理請負人:2014/03/20(木) 12:06:13
『肥と筑』をよんで(某氏の評)
.
 膨大な資料に埋もれる日々だが、このタイミングで何と肥と筑第一回作品に対する評と
思われる文章に出会った。
 早速、α電子図書の個人作品集に当たってみると、「肥と筑」の第一回は2007年5月2日
発行の「11号」に掲載されていた。感想の日付けを見ると2007年7月とあるから、評は
第一回に対するものに間違いないだろう。
 作品にリンクさせている合評集は21号からで、それ以前の皆の評にお目にかかること
は殆ど皆無といっていい。難解に受け取られそうなこの作品が現れたとき、皆はどんな感
想を入れたのだろうかと気になる時期があった。やっと出会えた。

 一見作品評と離れた書き方のようにも見えるが、評者がピックアップした四つのポイン
トはこの作品の的を射ている。こんな印象を持つようになったのも、何だかんだと言いな
がらこの四年間こつこつと作品の感想を書いてきたからだとも思う。私にとっての「難解」
が、興味へと確かに変わってきていることも事実だ。

 今年はアーカイブの年でもあるので、この記念すべき第一回の感想文をここに紹介しよ
う。「青空文庫精神」からだ。読んで楽しむだけでなく、評入れや創作の参考にもなりそ
うだ。作者も評者もすっかりこの文章を読んだこと、書いたことを忘れているのかもしれ
ないのである。これもまた「青空文庫」のエッセンスでもある。

さあ今回もこつこつ肥と筑の感想を書こう。

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「肥と筑」の感想 2007/7/12 (抜粋)

◆ことばへのこだわり
この一家はことばやものごとなどを世間的なありきたりの解釈に飽きたらず、自ら調べ挙
げ解明しようという旺盛な好奇心とそれを楽しむ性格が描かれているようだ。(略)

◆ 問題提起
ある本で「学問的業績を評価された人は、必ずしも答えを見つけ「真理」に到達した人で
はなく、より豊かな実践を拓いていく新たな丁番を創り出した人。何かある問題に答えた
人よりも、むしろ問題を創り出した人である。」というのがありました。その点同人αの
連中は常にピントはずれのような、一笑に付すような提案や計画や思いつきを真面目に言
い出す人が多い。それが同人αの資格審査の条件であったかと思える節がある。とにかく
人と違ったもの、人には無いものを尊ぶ風潮を私は好きだ。

◆ 家庭団欒
まずは知的で、そうかといって各々が個人主義の固まりでなく、和気合い合いの後藤家の
ような家族は今の日本では希であると思う。その意味では理想的な親子関係で、作者の家
庭がそうであるとすればうらやましい限りである。我が息子などは、学費を貰う間はそれ
なりに付き合ってくれたが、(略)

◆「肥と筑」はこれからが楽しみ
司馬遼太郎の小説は実に面白く読ませるが、語ることが膨大すぎて最後に残る「ことば」
がつかめない、というようにならないことを、vacuum headを代表して最後に一言申し
添えます。






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