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5229万理久利:2018/06/19(火) 19:03:46
周回遅れの『肥と筑 四十三回』評
まずは、54号ではなく53号の作品から。
遠い昔日本に渡ってきた徐福船団の構成員として、楚・越・呉、それに加えて魯国に預け
られた殷民六族の子孫からなる墨家集団も混じっていたという著者の説の裏付けを前回に
続き詳細に述べています。

技術集団からなる徐福船団の特徴と、墨家集団及びその核となる殷民の特徴が重なり会い
ます。まずは墨家の経典『墨子』を著者はとりあげてります。
・科学的記述が多い
・識字率が高く、また歴史的事実にも詳しい
高度な技術集団の素養に溢れているではありませんか。

 奈良時代の仏閣の屋根裏の支柱面に棟梁の個人記名が記されていたりするのは、文字を
知っているだけでなく、職人としての高い誇り、技術を尊ぶという高い意識があったから
なのでしょう。
 吉野ヶ里に見られる木造切妻屋根はもちろんその後の昔の日本の農家にみらこの建物
は、殷の支配階級が住む木造たてものと同じ作りだということにも驚かされました。作品
中に掲載されていた“殷人の木造切り妻屋根茅葺きの家”は、昔よくみかけた日本の建物
そのものです。
 吉野ヶ里とほぼ時代を同じくする卑弥呼の統治時代、その宮室の様子からみて、その建
築には鉄製刃物が使われた可能性が大きいこと、そして卑弥呼と魏帝との間に文書のやり
とりがあったこと、等々、徐福集団さらにはその中の墨家集団の影響を早い時期からうけ
ていたという著者の推測には頷けるものがあります。

 高い知識を備えた技術集団「墨家」が一方で鬼神の存在を信じていた、神霊を尊んでい
たというところが興味深くもあります。このあたりでも、墨家は日本人に影響をあたえて
いるのかもしれません。または気が合ったのかな?

追加:コーヒーブレイクについて
●前半部分で“信行”が魯国の編年史『春秋』について触れていましたが、その中の
「時間・空間の概念を、十二支という共通シンボルで一つにくくるという発想は、抽象的
な象徴を用いて、異なる現象の共通性を見るという作業が中心に有り、非常に面白いです
ね。有る面で密教の四種曼荼羅と通底するところがあります。だから、占術は止められな
いんです」部分は、著者が占星術に見せられた理由のひとつとみました。
●「音に色が見える」「色が匂う」といった“共感覚”もまた日本人の特徴なのでしょう
か。論理で出割り切るだけの人間には出て来そうもないこの感覚は墨家とも何か共通する
ものがあるような気がしてきました。ちなみに今読んでいる『日本人の脳』とも大いに関
係してきそうです。
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