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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

4948万理久利:2017/08/21(月) 19:39:33
夏休みの子供会
夜7時過ぎ、いつもなら閑散としているはずの平和公園の片隅に10人くらいの子供達。
幼稚園から小学校低学年あたりの子供だろうか。水飲み場横のベンチに座ってタバコを加
える小父さんも。30代くらいの小母さんもいる。どうやら夏休み終わりのミニ花火大会
のようだ。人数からいったら二族。その割には子供の数が多い。
夏休みの終わりの子供会花火大会なのだろうか。

昭和の夏休みは何と言っても子供会だ。子供会中心カレンダーだ。
町内の最小ブロックは「組」。一組から38組まで細分化され一組10〜15世帯からな
る。子供会はこの組が基礎となって、隣り合った二組程度をひとまとめにして子供会がで
きる。子供は小学生1年から6年生までだ。多くの場合6年生がリーダーとなり、夏休み
前にスケジュールを作成する。
 ・町内で行う朝のラジオ体操その他、町や市で企画する子供向けイベントに参加
??・午前中の勉強会(集まる場所の家は日々変わる。家の順番を決め各家の大人に連絡する)
 ・子供会独自の日帰り旅行(大人に同伴を依頼)
これが三大行事だ。全て子供自治である。

朝の勉強会は各家庭の一部屋を借りるため、普段あがらない家の様子がわかって面白い。
1年から6年生までが混在するため、上級生が下級生の質問に答えたり、時には中学生以
上のお兄さんお姉さんも登場する。何よりの楽しみは、終わり近くにその家のお母さんた
ちが用意してくれるジュースやお菓子だった。

大イベントは日帰り旅行だ。参加者は限定していないから、各家庭の家族もOK。ちょっ
とした御近所さんご一行旅行となる。顔はよく知っていても普段接触の無い近所の大人達
やお兄さんお姉さんたちと一緒の旅行は子供にとって楽しいし安心だ。
憧れのお兄さんが来たときは子供ながらドキドキワクワクしたものだ。
今はもうなくなったが、「鵠沼プールガーデン」体験は生涯にわたる楽しい記憶として残
っている。

二人しか6年生がいなかったため、私は副リーダー。リーダーは裏のブロックに住む同じ
クラスの男の子。いっしょに学級員をしていた仲だ。私の家で勉強会があったとき彼の母
親がなかなか戻ってこない一人息子を心配して迎えにきて驚いたことがある。私の両親は
一度もそんなことをしたことがないからだ。“そのうち戻ってくるだろう”派だ。勉強会
後のおやつも彼の家が一番豪勢だった。
近所だというのに中学に入ってからは互いに会うことも話すこともなかったが、大学一年
になったばかりの時、近くの横断歩道でばったり会った。数年振りだ。
相手「よう」
私 「元気にしてる」
これだけ。
その夏、大学生になった元リーダーは同じ町内の友達と四国旅行。
旅先の海で亡くなった。
これは夏休みの苦い思い出だ。

平成の小学生はどんな夏休みを過ごしているのだろう。
勉強会は今でも続いているのだろうか。
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