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5150昭和のテレビっ子:2018/02/24(土) 18:22:46
カーリングの特異性
 かわいい女性のかけ声とおやつ風景が注目を浴びた日本女子カーリング。
雪と氷の上で繰り広げられる冬期オリンピックの中でも特異なスポーツだ。

 雪の上では両足につける細い板、両足を載せる板、体ごと納める箱(ソリ)、氷の上で
は鉄の刃がついた靴なのに、この競技だけは唯一氷の上で刃がついていない靴をはく。
 殆どの競技が時間を競う。それに高さ、距離、回転数、出来映えといった技術や芸術性
を加味するものもあるが、ホッケーとカーリングはパック(球)をゴールに入れるか否か、
ストーンをいかに中心に近づけるかだけを競う。

 競技中、観客の声援は聞こえてくるが、選手自体の声を聞くことは殆ど無い。
ところが、このカーリングだけは選手達は声を発する。中継でも其の声を積極的にひろっ
ているようだ。ストーンをねらったところに持って行くまでの共同作業だから、かけ声は
気合いを入れるものだけでなく、合図、確認、指示を意味する重要なものなのだろう。
だから、男子カーリングのかけ声は工事現場の親爺さん達の真剣なかけ声のようだ。一方
女性達のかけ声は高校バレーボールの試合の青春時代を思い出させてくれた。

 スケート靴や板やストックは選手が移動するための言わば体の一部で、殆どの競技は選
手は他の道具は身に付けず、自分の体だけの勝負だ。ホッケーは球を打つために当然ステ
ィックを手にするが、球もスティックも目立たない。
 ところがカーリングは違う。ストーンは大きくて色も形も目立つ。競技の主役のような
存在だ。そして何と言ってもブルーム(ブラシ)の存在が大きい。必死で床掃除をするか
のような選手の姿がなんとも言えない。

 競技服は、ほぼ普段着。他の競技は、防寒、怪我予防そしてスピードを出すための緻密
な計算の上の素材とデザインか、フィギュアーやアイスダンスの時のキラキラヒラヒラ煌
びやかな勝負服だ。
 中継では、衣装や選手の体の動きが注目されるのに対し、カーリングでは選手の顔のア
ップが多く見られる。ヘルメットもメガネもつけない普段着素顔だから顔が映るのも当然
だが、アップはないだろう。体力勝負というより、頭を使う連係プレーを要する競技だか
らこそ、声と同じくカメラは敢えて選手の表情を追っているように思える。それを見るの
もまた楽しみ方のひとつだ。

 スキー、スケートどれも同じような競技にしか見えず、飽き飽きしていた私には、カー
リングが面白く映った。むき出しの闘争には見えず、氷上なのになぜかほっこり感が残る
不思議な競技だ。






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