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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

1815長岡曉生:2011/10/21(金) 03:21:49
無限回廊 第五回:評の1
★著者画像について
著者自身のコメント中に、自らの入院中の事を
「体の心配より、時間を持てたことに嬉々としていました」
とあるが、いかにも喜々とした像である。
両手は手旗信号か交通整理をかたどったというところであろう。
あるいは、目が離せない雛鳥を守る親鳥の心境を表わしているのかな。
右足が肌脱ぎなのは、きっと痒いところを、手で掻いている時に撮られた写真なのだ。
ざっくばらんで、この人らしい像である。

★久しぶりの日本で
 エヴァは、苦手な地震の長い揺れという刺激の中で目を瞑ると、自分が今過去にいるのか
未来にいるのかが判らなくなる。彼女は、自分が現在の時点にいるとは思わないのだ。
要するに、他の登場人物同様、エヴァは飛翔に入りやすいのだが、エヴァの場合、いきなり
時間飛翔に飛び立つことが出来るのである。
エヴァが活動しているときや飛行機に乗っているときは、地震の恐怖から逃れられるという。
その活動時には精神は中立状態から離陸しており、大地が安定か不安定化は、彼女にとって
問題にならないのである。
 さて、誰かにつけられている・見張られている気配の中で、エヴァは環境問題の勉強会に
出席するため、会場となる昌平坂探偵事務所に出かける。その途上、会場近くの本郷冷熱と
その社長にまつわる思い出にふけるのだ。

★K大脳神経外科にて
この病院で診察を受けたエヴァは、自分の日頃の不安感や異常な夢の原因が脳内の青く光る
物質にあるらしいという説明を受けるが、原因究明のための開頭手術は拒否する。
さすがは、素数17で特徴付けられたエヴァに相応しい応答である。
この節は、前後の両節とは時間が不連続な、独立した節である。

★古本店兼コーヒー店「チェ・ゲバラ」にて
ここは、本郷冷熱の社長に会う前の時間つぶしに立ち寄った店である。
実はこの店、本郷冷熱とは空間的にも人間的にも深い関係があることが後で判るという巧妙
な仕掛けが施されている。

★本郷冷熱にて
エヴァは、ここの受付で社長に予約無しの面会を申し込むが、秘書に断られる。
この秘書も、二人が話題にした猫も、読者にとっては旧知の存在とも思える何だか不思議な
取り合わせである。
面会を断わられたエヴァは、それにもめげずホール見物の許可を取って社内探検を始める。
この行動も、矢っ張り素数17の性格を持つエヴァそのものである。
エヴァは、エレベータホールの横の壁の猫の仮面との間に独特の挨拶のやりとりをした後、
壁に隠された秘密のエレベータに乗り込む。しかし降りたい階には降りられず、何度も昇降
を繰り返すエレベータの中に閉じ込められる。最後にいきなり地下階へと落下したエレベー
タの箱の中で頭を強打し、自動的に開いたドアの間から前方の床に倒れ込む。

ようやく、この場面で、三人の作者による作品間に、明確な接点が定まるのである。
  つづく
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