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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

322長岡曉生:2010/06/22(火) 12:11:40
鈍色の空−その3(最終回)合評の3(完)
★そののち
あの夜、ゆきこのアパートで、二人の間にただ一度だけ灯ろうとした愛のきっかけ。
それは、ぽっと赤らんだ白い小さな彼女の顔だった。
ゆきこも拒みはしないと確信しながらも、次郎は朝を待つことなく下宿へ帰って行く。
(じれったいなあ!じろうさん。 って、これ頭韻を踏んでるぜ。)

そののち、主人公が「都」でゆきこに逢えたかどうかは、定かではない。
主人公は、ミニヨンの境遇を何となく思い出させる北国のゆきこに心を残しながらも
緑濃き南国の故郷へと旅立って行く。
ついには、故郷の色濃くも明るい原風景が主人公の心をしっかりと捕らえて離さなかったのか。

と思いきや、宿を去る主人公の耳に最後に聞こえてきたのは、
ベートーベンの弦楽四重奏曲第15番、そのスローテンポで鈍色の重い響き。
最後は、どうしても鈍色で幕が引かれるのだった。

複雑ですねえ、主人公の内面は。




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