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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ
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「誰がために鐘が鳴る」
1943 ユニバーサル・ピクチャーズ
昔、中学校の教室にいつも洋画の雑誌を持ってくる物静かな女の子がいた。厚い眼鏡をか
けていたが細くて足が長くてちょっと外人ぽい。眼鏡を外したとき綺麗だなと思ったこと
がある。農機具販売をやっている家の一人娘だ。隅越さんだから渾名は「スミパン」。
雑誌の名前はたしか『SCREEN』だったと思う。エリザベステーラーやヘップバーンがキ
ラキラと輝いて載っていた。
彼女がいつもうっとり開いて見つめていたのがこの映画のゲイリー・クーパーだった。
そのクーパーが出ている「誰がために鐘が鳴る」の映画を昨日NHKBSで初めて見た。
ヘミングウェイ原作のこの映画の題名は知っていたが、本も読んでいなかったから内容も
知らないまま見た。
反ファシスト軍としてスペイン内戦に参加したクーパー演じるアメリカ人 ロバート・ジョ
ーダンはジプシーのゲリラ隊に入り込んで橋の爆破を遂行し、最後仲間達を逃がしたった
一人銃を片手に戦う。そこで終わるのだが多分その後は死なのだろう。
戦意高揚を狙った「正義の味方」「自由と民主主義」「飽くなき抵抗」といったものより、
勇者とゲリラ隊に拾われた炊事係の美しい十代の女性との儚い恋−こちらの方が色濃く見
えた。スミパンはこの美男美女の悲恋物語にウットリしたのだと思う。
10代ではなく小母さんになった私には、ムックリボッタリの元人民戦線派の闘士パブロとそ
の妻ピラー二人の心の葛藤や、ジプシーのゲリラ仲間の男達の勇気と行動力そして明るさ
の方が興味深かった。例え10代の頃見たとしても同じ感想だったろう。
恋人役を演じたバーグマンは大人の妖艶な女のイメージだったが、彼女の初憂いしくかつ
美しさが際だった。そう言えば眼鏡を外した時のスミパンにちょっと似ている。
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