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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3884赤松次郎:2015/07/08(水) 16:50:14
山荘便り−20150708
 今年の梅雨はいつもの年より雨の日が続くように思われる。そこで一日くらい晴れ
間があってもいいと愚痴を言いたくなるのだが、一方シアトルの雨期には自殺者が出
るくらい鬱陶しいと、その都市に暮らしている知人から聞いたことがある。もっとも
Rain Cityと称されるほどのシアトルの雨期は10月から4月までという半年の長きに至
るわけだから、その気候による被害者の心理状態も判るような気がする。
 ところで我が山荘のラベンダー・ドリームというつるバラには、毎年「馬鹿だ
なー」という言葉を私はつい発したくなるのである。なにせラベンダー色のたくさん
の花をさかせ香もいいのだが、梅雨が始まると同時に咲き始め梅雨が明けるとともに
終わるという、間の悪い花なのだ。すこし開花時期を早めるか、それとも遅くするか
すれば、さんさんと降り注ぐ陽の光の中で華やかに輝くであろうにと、わが身につま
されながら考えた。梅雨の真っ最中のいまは雨に濡れそぼっている花を見るのはちょ
っとつらい。

 さて竹内氏の「遠藤盛遠・・・・・?」を読んで、これまでの作品は自然や物の本
質を探求することに熱中していて、人と人との面妖な関係についてや政治への不満な
どの生臭い記述はほとんどないといっていい。この作品もまた世俗を離れた観念の世
界で一人遊んでいる。ふと頭によぎった人物の記憶を苦労しながら呼び出すことから
はじまり、ついには「遠藤盛遠」「文覚」「文観」などを導きだし「ガリア戦記」に
までいたるのである。
 数年前神保町の古本屋にたくさんの蔵書を売りに行ったという情報を得た。すごい
読書家とみえて、物理から数学だけではなく歴史や言語なども呆れるほど詳しいので
あり、まともに話をかみ合わせることができるのは長岡氏くらいなものだろう。
 竹内氏は「空」や「色」などの対象を数理的に理解しようと試みている一方、私は
文学や哲学などを通して真実に迫ろうと苦労している。しかし一件道筋は各々違って
見えるが、興味の対象や思考方法は似ているように思えるし、最終地点は意外と同じ
ではないかと考えるのは私の勝手な思い込みなのか?

??そろそろ梅雨も明けてくれないと、我が家の「サルトル佐助」も外に出られないの
で退屈している。仕事部屋の棚の上から私の頭をひっかいたり、散歩に連れて行けと
ばかりに足にまとわりついては催促してくる。それ以上に私の方が、たまった薪割り
や外仕事をこなすために日の光が待ち遠しいと思うこの頃である。

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