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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

2819万理久利:2013/08/21(水) 14:46:18
アイルランド文学
 山荘便りを送る人は、涼やかな風に吹かれて本を読んでいるのだろう。
貰った図書所カードでまずウィリアム・テレヴァーの作品三冊を選んだからには、アイル
ランド文学にどうやら興味があるらしい。
 6月の便りでは彼の短編集『アフター・レイン』のもくじ第一作「ピアノ調律師」につ
いて書かれていた。ピアノ調教師である夫は今も尚、前妻の目と感覚を持ち続け、先妻の
影響を受けている。そう感じてきた後妻の心の不安、苛立ち、どうしようもなさが静かに
書かれていたのだろう。最後に後妻は、自分が調律師である夫の目になろうと強い感情が
湧き出たところで終わるらしい。
 アイルランド作家の作品は地味で静かで抑え気味で、すこし暗い。登場人物は普通の人
で決して金持ちではない、むしろ貧乏で質素だ……そんな印象がある。
ストーリー展開の面白さよりも、淡々と流れる時間を生きる人達に有る心の動きを味わう
面白さだろう。ケルトの血だろうか、イギリスとは異なる味わいがある。
これはアイルランド文学への漠然とした感想。

 最近またトレヴァー作品についての便りがあった。短編集の一つの一つの作品を読むに
当たって、登場人物が多くなり、覚えきれないとある。(おそらく)前に読んだ作品とご
っちゃになり、名前はおろか、作品の印象が結果として薄れる、記憶としてしっかりと残
りにくいのではないか。一つの作品を一気に読み上げることでどうにか対処できるのだ。
 新しい曲の歌詞も、テレビの登場人物の名前も、題名ですら直ぐに出てこなない、いや
刻まれなくなった本好きにとっては、「ごちゃごちゃになる」は決して他人ごとではない。
 アイルランド文学から一気に「紅楼夢」へと話しは移るが、ゆっくりではあるがこの分
厚い本を読み続けている。他の本と平行読みではあるが。
登場人物が多いこと多いこと。その雑多な関係(姻族・親族他)も把握しきれない。おま
けに難しい漢字が読めない。数名を除きその名前を覚えるのはとうに諦めている。






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