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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

1443赤松次郎:2011/06/15(水) 23:20:17
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月の感想−1
さて、万理久利さんの作品の感想を書こう。今回は意識してか、無意識にかは知らないが、
新しい構想の見られる作品になっているように思われる。

◆意識の流れ
病院での現実のなかに交互に織り込まれた過去の出来事という物語の手法は、なかなか面白
い。時系列ではない時空の飛び具合が物語に変化をつけ、重層に絡まっていて飽きさせない。
元来人間の意識は必ずしも時系列で思考されるわけではない。心理学の概念である「意識の流
れ」という言葉は後に文学の世界に転用され、文学上の一手法を表す言葉として使われるよう
にもなる。インターネットによると、「人間の精神の中に絶え間なく移ろっていく主観的な思
考や感覚を、特に注釈を付けることなく記述していく文学上の手法」を表す文学用語として
「意識の流れ」という言葉が用いられるようになった。この概念を始めて指摘したのはアメリ
カの心理学者・ウイリアム・ジェームズで、「意識の流れ」では、多数の思いが同時に現れる
ので、論理的秩序のある思考の連続ではないとジェームズは説明している。
今回の作品は、そのような表現の手法を用いた作者の最初のものだと思うのだが、いかがであ
ろうか。ともかく現在と過去が行き来してもなお且つ、物語が破綻していないところがいい。
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