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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3935万理久利:2015/09/08(火) 13:40:38
芥川賞への執念
 若き日の太宰治が佐藤春夫に宛てて書いた手紙が新たに見つかったというニュースが流
れていた。恥も外聞もかなぐり捨てて賞を懇願している。あの太宰が、と思わずにはいら
れない。そう言えばこの作家は数々の名作を残しながらも賞らしい賞を貰っていなかった。
物書きとして高い能力があっただけにそれだけ焦りや、悔しさもあったのだろう。
 このニュースを聴いて、太宰の大ファーンのお笑い芸人又吉直樹氏が芥川賞をとったこ
とが直ぐに思い浮かんだ。芸人ということもあって候補にあがったときから大きな話題に
なったが、受賞が決まったとき某報道番組のキャスターに、本屋大賞でもあるまいし云々、
と揶揄されることもあった。芸人が芥川賞をとって何処が悪いか、お笑い芸人だからと言
って馬鹿にするな、本屋大賞を馬鹿にするな、素直にこの青年を褒め称えろと言いたくな
ったものだ。

 お笑い芸人とは言え静かで控えめで地味で暗めの又吉氏だが、太宰の方は彼より数段上
で「人間失格」のイメージ、入水自殺イメージが強く、とことん暗い人間との先入観があ
る。だが彼の作品を読んでいると結構なユーモア人で知的ギャグ好きの一面もあったこと
にも気が付く。彼が又吉氏と同じ時代に生まれていたら、ひょっとして文学好きなお笑い
脚本家になっていたかもしれない。
 そうか…又吉氏は大好きな太宰治の仇をとったのだ。まてよ、太宰の魂が乗り移ったの
かもしれない…。ちょっと想像を膨らませすぎたようだ。






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