伊豆急は在来の電車のリニューアル化などで鉄道復権を図ってきたが、その起死回生といえる電車が2017年7月に登場した「THE ROYAL EXPRESS」である。1993年デビューの「アルファ・リゾート21」を改造した車両で、横浜―伊豆急下田駅間で観光クルーズ列車として運行を開始した。この電車は2020年夏、JR北海道の活性化を図る目的で北海道内をクルーズ列車として運転される予定である。
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伊豆急行「THE ROYAL EXPRESS」の出発式でテープカットをする水戸岡鋭治氏(C)朝日新聞社
今や鉄道デザイナーの第一人者として、レールファン以外にも広く知られている水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)氏。JR九州の新幹線やクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」が有名だが、それまでにも多くの特急形車両を手掛けてきた。JR九州や岡山電気軌道の車両が有名だが、ついに北海道を水戸岡デザインの車両が走る日が来た。
それは伊豆急行2100系のジョイフルトレイン「THE ROYAL EXPRESS」が「THE ROYAL EXPRESS〜HOKKAIDO CRUSE TRAIN〜」と銘打ち、JR北海道の札幌〜池田〜知床斜里〜旭川〜札幌を3泊4日で周遊するもの。電化方式などの関係から自力走行が不可能なため、東急電鉄(伊豆急行は東急グループの企業)が購入した元JR東日本の電源車を介在し、水戸岡デザインにお色直ししたJR北海道のディーゼル機関車が牽引する。
京浜東北線や埼京線、宇都宮線(東北本線)といったJRの路線はもとより、私鉄の東武東上線や西武池袋線なども東京都心のターミナルと埼玉県内を結んでいる。埼玉視点でいうならば、“ほとんどの路線が東京を向いている”といったところか。
この傾向はJRにおいてとくに顕著で、埼玉県内だけを走っているJR路線は川越線だけである。その川越線にしたって、大宮―川越間は埼京線に直通して池袋を目指すし、川越―高麗川間は八高線に直通して八王子を目指す。結局、この川越線の役割も埼玉県内の地域輸送というよりは“Go To 東京”なのだ。
ちなみにJR東日本の新幹線は、COSMOS(Computerized Safety, Maintenance and Operation Systems of Shinkansen)と呼ばれるシステムで運行管理を行っている。列車が遅延した場合、ダイヤ画面上に表示された列車ダイヤは予想ダイヤ(発生が予想される遅延時分や番線支障等に基づいたダイヤ)が表示される。輸送指令はその予想ダイヤを確認し、当該列車だけでなく全体の影響を最小とするべく検討、画面上の列車スジを変更入力する。
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小田急線の新線計画、と聞いてピンとくる人はどれほどいるだろうか。正確には、小田急多摩線の延伸で、終点の唐木田駅(東京都多摩市)から町田市北西部やJR横浜線の相模原駅(神奈川県相模原市)を経てJR相模線上溝駅(同)に至る約8.8キロの延伸が計画されている。速達列車の運転も想定しており、相模原駅から新宿駅までは48分で結ばれるという。ただ、延伸開業後は小田急線に約9キロ離れた2つの「相模原駅」が誕生してしまう可能性も。「新線探訪記」の3回目は、開業時期や“駅名問題”が気になる小田急多摩線の延伸計画をレポートする。
via プレスリリース②再生可能エネルギーの開発推進
JR東日本では、再生可能エネルギーの開発をグループ会社であるJR東日本エネルギー開発株式会社とともに推進し、東北エリアを中心に各地で風力、太陽光、地熱といった再生可能エネルギー導入に向け積極的に取り組んでいる。これまで太陽光発電所や大型の風力発電所を順次運転開始しており、2020年度は大崎三本木(宮城県)と磯原(茨城県)(合計2.26万kW)の太陽光発電所を開発。これにより、2019年度までに運転を開始した発電所を含め、2020年度は約9,320万kWhの電気を発電した。また、2021年5月、JR東日本エネルギー開発㈱の参画するコンソーシアムは、再エネ海域利用法に基づき公募された洋上風力発電事業者募集案件(「秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖」「秋田県由利本荘市沖(北側・南側)」)へ応札したという。…
JR西は新駅をイノベーションの実験場「JR WEST LABO」に位置づけ、他社との連携を加速する。顔認証技術を活用した決済システムや、個人に合わせた駅案内表示、アバターの活用などが計画されている。新技術の実装にあたり、「共創パートナー」として協力企業の募集を3月から始めた。今後、「一緒に価値を作れるパートナーであれば国内外、規模の大小を問わずアイデアを求める」(久保田修司鉄道本部イノベーション本部長)方針だ。
JR西日本は、同駅を特別なものに位置付けている。一言で言えば、同社が持つ最先端の技術の実験場だ。他企業などとコラボしてイノベーションを起こす「JR WEST LABO」の中心でもある。共創により、経営課題や社会課題を解決する最先端の技術を社会に発信し続け、脱炭素社会の実現、SDGsの達成に貢献するという。
「JR WEST LABO」の構想イメージ
「JR WEST LABO」が目指すのは3つ。一つ目の「デジタル×リアル」では、オンラインとオフラインを融合する「OMO(Online Merges with Offline)」やバーチャル空間等の接点を組み合わせることで、駅を中心としたデジタルとリアルが融合する空間を創出する。
一方、2012年から2023年までの11年間で5度の豪雨被害を受けたのが久大本線だ。久留米と大分の両端に一定の通勤・通学需要があり、輸送密度2000人/日前後でギリギリ踏みとどまっている路線である一方、観光特急「ゆふいんの森」、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」、さらに2024年春には新たな観光列車の運行開始が発表されるなど観光戦略上、重要な位置づけにある。