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新・鉄道綜合スレ

4819OS5:2024/06/28(金) 16:28:56
https://www.chunichi.co.jp/article/916733
【並行在来線のあした】(4)ハピラインふくい 「次の災害」備えを模索  
2024年6月19日 05時05分 (6月21日 20時07分更新)
2022年8月の大雨で冠水したJR北陸線(当時)の今庄駅付近=福井県南越前町で、本社ヘリ「まなづる」から

2022年8月の大雨で冠水したJR北陸線(当時)の今庄駅付近=福井県南越前町で、本社ヘリ「まなづる」から

 2022年夏、福井県南越前町を襲った豪雨で、JR北陸線は1週間にわたり不通となった。今年3月の北陸新幹線敦賀延伸に伴い運行開始した「ハピラインふくい」は被災区間を含む北陸線をJR西日本から引き継いだ。開業した24年度から赤字が見込まれる同社にとって「次の災害」は経営の致命傷になりかねない。
 南越前町は22年8月4〜5日の記録的な大雨で、町内道路の通行止めや家屋浸水などが相次いだ。JR北陸線も土砂の流入や冠水、斜面の崩壊などが7カ所以上で発生。関西、中京圏と北陸を行き来する夏休みの帰省客らに影響が出た。
 経営基盤の弱い第三セクターにとって災害は「天敵」だ。08年に全線廃止となった宮崎県北部の高千穂鉄道は05年の台風被害で流失した橋などの復旧ができず、県や沿線自治体も費用を賄えなかった。長野県のしなの鉄道は19年、台風で線路が冠水するなどして3億円以上の損失が発生。それまでは黒字経営だったが、19年度以降は新型コロナウイルス禍の追い打ちもあり、4期連続で最終赤字に転落した。
 ハピラインふくいも経営初年度から厳しい船出となる。24年度の収支見込みは7億3千万円の赤字。北陸線の収入源だった特急利用者が北陸新幹線に移ることが主な要因だ。10年後には累積赤字が70億円に達する見込みで、県と沿線7市町が毎年度、穴埋めをする。
 山本良一運輸部長は「どこの三セクも経営は苦しい。ハピラインふくいは路線維持費などを考えると、赤字は避けられない」と語る。今後の大規模災害時については「単独での復旧は難しい」とするものの、高千穂鉄道のような廃止も考えられないという。その理由はハピラインふくいが日本海側の物流を支える重要ルートだからだ。
 ハピラインふくいの路線は1日最大33本の貨物列車が走る。災害などで線路が途切れた場合の影響は広範囲にわたり、石川、富山など他県の並行在来線の収入源の一つを奪うことにもなる。山本部長は「福井だけの話ではない」と強調する。貨物需要は収入源になるが、設備維持費が経営改善の足かせにもなる。しなの鉄道が検討している一部区間の単線化などで維持費を減らす「スリム化」も運行本数が多いハピラインふくいでは難しい。
 自然災害への備えについては今年3月、鉄道建設・運輸施設整備支援機構と連携協定を締結した。防災のための路線調査や復旧に向けた被害状況の調査など、技術面では支援を受けられる状況を整備した。一方、経営面では有効な対策が見つけにくい。廃止もできず、スリム化も難しい中、多額の復旧費用をどうするのか。山本部長は「県や国に負担を求めることになる。路線の重要性を訴えていくしかない」と繰り返した。 (林侑太郎)
 ハピラインふくい 並行在来線で全国9社目となる福井県の第三セクター。2019年設立。JR北陸線大聖寺(石川県加賀市)-敦賀(福井県敦賀市)間の84・3キロを引き継いだ。駅数は18。社名は県が掲げる「幸福度日本一」にちなみ、ハピネス(幸せ)とライン(線)を組み合わせた。車両デザインは華やかなピンク色の帯が特徴。1日の乗車人員は約2万人、運行本数は旅客131本、貨物最大33本。本社は福井市大手2。


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