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新・鉄道綜合スレ

3096チバQ:2020/05/18(月) 09:41:26

● 空港輸送は 京成の屋台骨

 JR東日本から見れば「成田エクスプレス」は数ある特急列車のひとつにすぎない。だが、京成にとって空港アクセス輸送は文字通りの屋台骨だ。

 同社は訪日外国人旅行者のさらなる増加をにらみ、空港輸送の拡充を今後の成長戦略の柱と位置付けていただけに打撃が大きい。

 実際、京成の業績に占める空港輸送の割合は、実は非常に大きい。

 2019年3月期決算の決算説明会資料によると、京成の輸送人員2億9259万人、旅客運輸収入656億円のうち、成田空港を発着する列車(スカイライナー、成田スカイアクセス線などの合計)の利用者は輸送人員2166万人と全体の7.4%ながら、旅客運輸収入は212億円で、なんと総旅客運輸収入の32.3%を占めている。

 これらの数字が、ほぼゼロに近づけば近づくほど、京成は苦境に陥ることになる。

 しかし、航空業界の回復はまだ展望すら見通せないのが実情だ。新型コロナウイルスの終息も見えないが、それ以上に深刻なのは利用者のマインドの冷え込みだ。

 IATA(国際航空運送協会)は4月24日、新型コロナウイルスの封じ込めに成功した後、再び旅行に戻るまでにどれくらいの期間が必要かを利用者に尋ねた調査の結果を公表した。

 それによると、「封じ込め後すぐに」と答えたのは14%で、40%以上が「半年後」か「それ以上」と回答。安全への懸念に加え、景気後退による個人消費の落ち込みが航空需要の回復の大きな足かせになると指摘した。

 もうひとつ、京成にとって気がかりなのは、成田空港利用者の地域別内訳だ。

 法務省が公表している出入国管理統計の港別入国外国人の国籍・地域によれば、成田空港を利用する外国人のうち約3割がアジア以外からの入国者である。

 関西空港の利用者の9割がアジアからの来訪者であるのに対し、北米やヨーロッパからの利用者が多いことが成田空港の特徴だ。新型コロナウイルスの被害が大きいこれらの国々からの訪日客が戻らなければ、空港輸送の回復にも時間がかかることになる。

 京成にとって、しばらく苦難の時代が続きそうだ。
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枝久保達也


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