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新・鉄道綜合スレ

4559OS5:2023/12/01(金) 14:42:04
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/945067/
<新幹線の現在地 整備計画から50年>③全線開通のめど立たず
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2023年11月25日 17:00(11月25日 17:37更新)
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 「工事は何年も続くと聞く。守ってきた景観の中を、土砂を積んだトラックがほこりを上げて走るなんてあり得ない。観光が吹っ飛ぶような話だ」
昔ながらの風景を求めて観光客が訪れるかやぶきの里=11月13日、京都府南丹市美山町北(米田真梨子撮影)

昔ながらの風景を求めて観光客が訪れるかやぶきの里=11月13日、京都府南丹市美山町北(米田真梨子撮影)

 昔話に出てくるような民家が並び、農山村の原風景が残る京都府南丹市美山町北の「かやぶきの里」。保存会副会長で民宿経営の中野忠樹さん(70)は、付近で予定される北陸新幹線のトンネル工事を懸念する。
 国の重要伝統的建造物群保存地区で、国内外から観光客が多く訪れる。敦賀―新大阪間のルートは2016年、福井県小浜市や京都府を通過することが決まった。だが、着工のめどは立っていない。前提となる環境影響評価が、地元の反対で進んでいないためだ。
 敦賀以西は全長140キロの8割がトンネルとなる見込み。同じく8割がトンネルの北海道新幹線新函館北斗―札幌間ではヒ素などを含む要対策土が発生し、受け入れ地選定が難航した。
地下水への影響を心配する和菓子店「亀屋良長」の吉村良和さん=11月14日、京都市下京区(米田真梨子撮影)

地下水への影響を心配する和菓子店「亀屋良長」の吉村良和さん=11月14日、京都市下京区(米田真梨子撮影)

 京都市内では深さ40メートルを超す大深度地下でのトンネル工事も検討されている。1803年創業の和菓子店「亀屋良長」の8代目当主、吉村良和さん(50)は「また地下水が枯れるのでは」と気をもむ。創業時から店頭の地下水を菓子に使ってきたが60年ほど前の地下鉄工事で枯渇。現在は先代が地下80メートルまで掘って再興した水を使う。吉村さんは「湯葉や酒など京都は豊富な地下水で伝統文化が発展してきた」と心配する。

 国土交通省は同区間の事業費を2兆1千億円と試算するが、建設費は高騰している。白紙撤回を求める2万7千人分の署名を国交省に提出した「北陸新幹線京都延伸を考える市民の会」は、一時破綻の危機に陥った京都市の財政状況も踏まえ「赤字必至の新幹線はいらない」と訴える。
 50年前の整備計画に盛り込まれた中で全線開通のめどが立たないのは、昨年9月に武雄温泉(佐賀県)―長崎間が開業した九州新幹線西九州ルートも同じだ。佐賀県内を通る新鳥栖―武雄温泉間約50キロの着工が不透明な状況になっている。
 「整備新幹線は在来線の利便性低下、多額の建設費負担といった不利益を受け入れてでも、大きなメリットがあるからこそ地元が手を挙げる。今、それがないと思っている」。佐賀県の山下宗人地域交流部長は2月、国交省鉄道局幹部との協議の場で言い切った。20年6月から7回開催されたが、平行線をたどる。
 歯車が狂ったのは、当初導入予定だった在来線と新幹線の両方を走行できるフリーゲージトレイン(FGT)の開発に、国が頓挫したことだ。県内で人口の集積する佐賀市や鳥栖市は福岡と近く、新幹線の時間短縮効果は小さい。県は既存の在来線を活用できる、FGTを前提とした整備計画に合意していた。
 道内でも十数年前、FGT導入の機運が高まったことがあった。苫小牧市などが、倶知安経由の北回りの新幹線の利用で、南回りのJR室蘭線利用者が減少すると懸念。新幹線長万部駅から室蘭線への乗り入れを目指し、国に働きかけた。
 しかし、国交省は18年に開発を断念。19年に与党の検討委員会は、新鳥栖―武雄温泉間をフル規格で整備する方針を示した。新たに新幹線の線路の建設が必要となれば、地元自治体として佐賀県にも負担が求められる。これに県が反対している構図だ。
 かつては与党の重鎮議員が調整に動き「政治新幹線」とも呼ばれた整備新幹線プロジェクト。経済の停滞や人口減といった目の前の課題が山積する中、着工に向け沿線住民や自治体の理解を得るハードルは、さらに高くなっている。(東京報道センター 米田真梨子、本庄彩芳)


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