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新・鉄道綜合スレ

4039チバQ:2022/10/14(金) 00:26:56
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221013-OYT1T50046/
[鉄道150年 それぞれの選択]<下>新幹線開業 在来線に影響
2022/10/13 05:00

西九州 特急乗り継ぎ 困惑・北陸 3セク 赤字予想
長崎駅を出発した西九州新幹線「かもめ」の一番列車(9月23日、長崎市で)=久保敏郎撮影
 9月23日、JR九州の西九州新幹線(長崎―武雄温泉、66キロ・メートル)が開業した。本来なら「ハレの日」だが、地元の祝賀行事に参加した山口祥義・佐賀県知事は悩ましげだった。「国民のみなさんにも、佐賀県の切なさをわかってほしい」

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 「切ない」のは、長崎―博多間が新幹線で結ばれず、在来線と乗り継ぐ「リレー方式」となったからではない。この不便さにより、佐賀県の思いとは別のところで、県内に新幹線を整備すべきだとの声が強まり始めているからだ。

 西九州新幹線は「日本一短い新幹線」だ。長崎駅で新幹線「かもめ」に乗ると、行き先表示こそ「博多」だが、20分余りで武雄温泉駅で降りることになる。そこで特急「リレーかもめ」に乗り換え、博多までは約1時間。特急に乗る時間は新幹線の倍以上になる。

 リレー方式になったのは、佐賀県の責任ではない。当初は、レールの幅が異なる新幹線と在来線の双方を走れる「フリーゲージトレイン」という新技術の開発が前提だった。それが頓挫した結果、リレー方式になったのだ。ただ、その不満が「新幹線を佐賀にも」との圧力にすり替わった。

 そこに県の困惑がある。

 県はこれまで一貫して新幹線に慎重だった。負担に見合う利点がないからだ。

 仮に建設すれば、県の負担は660億円と試算される。同じようなルートを通るJR長崎線は「並行在来線」として、利用者減で減便される恐れがある。しかも、佐賀―博多間は今でも特急で約40分。費用に見合うほどの利便性の向上は期待できない。


 こじれた状況は、端的に言えば、地方での鉄道のニーズが低下し、JR各社が「新幹線も在来線も」という声に応えられなくなっているからだ。

 国土交通省の統計によると、移動手段におけるシェアは、1950年代は鉄道が8割超を占めたが、2000年代には3割弱まで低下。逆に自動車が6割を占めるようになった。

 全国の鉄道旅客の9割は、路線延長の2割に満たない東京、名古屋、大阪圏に集中している。残る8割の地方路線は、わずか1割の旅客を細々と運んでいる。

 新幹線があれば、都市間移動の需要はまかなえるため、在来線を維持するメリットは乏しくなる。

 15年の北陸新幹線開業で沸いた石川県にも光と影がある。

 開業1年目の乗客数は925万人で、従来の在来線特急から3倍に。観光需要を見込んで地価は跳ね上がり、金沢駅西口周辺の商業地の上昇率(17・1%)は全国トップを記録した。

 一方、並行在来線(金沢―倶利伽羅間、17・8キロ)は、JRから分離され、第3セクター「IRいしかわ鉄道」となった。今はおおむね黒字だが、23年度末に新幹線が福井県・敦賀駅まで延伸すると、引き受ける路線の長さは60キロ超に延びる。10年間で103億円の赤字が見込まれ、運賃の値上げも検討されている。

 ある石川県議は「これからが正念場。新幹線を呼び込んだ以上、覚悟しなければならない」と語る。


 鉄道に期待するものは人により違う。

 西九州新幹線が開業した武雄温泉駅近くで、焼き物や雑貨を販売する店を営む横石愛さん(46)は「開業で長崎の人がわざわざ来て買ってくれる。博多や関西からも人を呼びたい」と延伸に期待する。

 一方、佐賀駅から博多駅に通勤する公務員の山本隼也さん(40)は「特急の本数が維持されるほうが大事。新幹線が来ても佐賀駅は、通過される可能性もある」と在来線を重視する。

 鉄道開業から150年。鉄道にどのような役割を求めるのか。議論を深めるべき時に来ている。(この連載は山下智寛、加藤哲大、谷所みさきが担当しました)


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