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新・鉄道綜合スレ

4335OS5:2023/04/04(火) 21:06:06
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/826565
縮む道内鉄路、膨らむ住民不安 地方置き去り「バスもいつまで」 <現場から 統一地方選2023>
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2023年4月3日 20:24
 道内で相次ぐ鉄道路線の廃線が、地域に暗い影を落としている。JR日高線の鵡川―様似間(116キロ)はバス転換から2年が経過したが、日高管内と新千歳空港を直接結ぶバスがこの間に廃止されるなど、交通網の縮小は止まらない。1日で留萌線石狩沼田―留萌間が廃線となったほか、根室線富良野―新得間も廃線とバス転換が決まるなど、縮み続ける鉄路。「転換されたバス路線だっていつまでもつのか」。住民の不安は置き去りにされている。
■10人「多い方」
 「これでも乗客は多い方。本数が少なく不便だけど仕方がない」。日高管内えりも町を早朝に出発し、JR苫小牧駅に向かうバス「特急とまも号」に乗り込んだ新ひだか町の主婦高野いずみさん(64)は、車窓を見つめながら苦笑した。3月の週末、バスに乗っていたのは10人だけだった。
 海岸線を走る日高線鵡川―様似間は、2015年の高波被害で線路の土台にあたる路盤が流出し、不通となった。JR北海道は全線復旧の条件として年間13億4千万円の地元負担を要求。負担できない場合はバス転換と訴え続け、沿線自治体は存続を断念した。
 日高管内の7町は、日高線の廃線受け入れと引き換えに、バスの運行費などの名目で25億円余りをJRから受け取り、積み立てた基金を赤字補填(ほてん)や車両購入などに充てる。実際の運行はジェイ・アール北海道バス(札幌)と道南バス(室蘭)が担うが、基金はあと16年しかもたない計算だ。
■特急バス廃止
 バス転換した区間ではないものの、日高管内と新千歳空港を直接結ぶ特急バスはJR廃線から1年後の22年に廃止になった。運行していたジェイ・アール北海道バスは「利用者低迷でやむを得なかった」とする。
 影響は高校生にも及ぶ。直行バスがなくなり、空港に行くには苫小牧市でバスかJRを乗り継ぐ必要があるが、日高管内から苫小牧市まで直行できる「特急とまも号」は1日1往復しかない。新ひだか町にある静内農高は国内で唯一競走馬の生産実習を行う高校として知られ、23年度は生徒160人のうち約4分の1が道外出身者。同校2年で埼玉県出身の森田蓮音さん(16)は「道外とのアクセスが悪いという話がよく話題に上がる」と漏らす。
 新ひだか町静内身体障がい者福祉協会副会長の広田美喜子さん(60)は、車いす利用者の立場で鉄路維持を訴えてきた。広田さんの周囲では持病などのため、生活しやすい札幌や苫小牧の親族の所に引っ越す人が相次いだ。「地方では生まれた場所で住み続けることも難しい。自分たちのマチが政治に置き去りにされていると感じる」と強調した。
■道が将来像を
 国立社会保障・人口問題研究所の試算によると、現在2万人余りの新ひだか町の人口は2045年には1万人余りに半減する見通し。交通アクセスの悪化は、さらに人口減少を加速させかねず、沿線7町で最後まで全線維持を主張した同管内浦河町の池田拓町長(71)は「単純に黒字と赤字で線引きすれば道内鉄路の大半は残らない。道が広域で交通の将来像を描くべきではないか」と指摘する。
 道教大札幌校の武田泉准教授(地域交通政策論)は「アクセスが悪くなれば住む場所としても、外から訪れる場所としても選ばれなくなる。超高齢化社会になることを踏まえ、車を運転できなくなっても住める地域をどうつくるのか。今考えなければ取り返しがつかなくなる」と警鐘を鳴らす。(加藤祐輔)
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