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新・鉄道綜合スレ

2969チバQ:2020/01/22(水) 16:10:49
駅名改称の必要がある駅、ない駅 

関西では昨年10月1日に行われた私鉄各社による駅名改称が話題となった。阪急・阪神「梅田駅」は「大阪梅田駅」、阪急「河原町駅」は「京都河原町駅」、阪急「石橋駅」は「石橋阪大前駅」となり、計10駅の駅名が改称された。

今回の駅名改称の特徴はターミナル駅に「大阪」や「京都」といった都市名が追加されたこと。そして「石橋阪大前」のように施設名や観光名所が駅名になったことが挙げられる。


阪急の京都河原町駅(筆者撮影)

冒頭の友人がポーランドに帰国した後、「京都河原町駅」という駅名についてどう思うか聞いてみたところ、「長い駅名より、グーグルマップで見やすい短い駅名がベスト」と一蹴された。大阪に1年ほど居住している韓国人の知人は「大阪梅田駅」に対し「長くて違和感がある」と述べた。少なくとも私の身の回りの外国人の間で好意的な意見は聞かれなかった。

国内ではここ2〜3年でスマートフォンを片手に駅構内を歩く外国人観光客が目につくようになった。筆者も一昨年から海外旅行ではグーグルマップを用いており、紙媒体のガイドブックは使っていない。

グーグルマップを用いると駅名のわかりやすさよりも、駅名の長短のほうが気になる。自らの体験から照らし合わせても、短くてシンプルな駅名のほうが好ましい。京都市内には阪急電鉄以外に「河原町」が付いた駅名がないだけに、元の「河原町駅」のほうが検索しやすいのではないだろうか。


一方、駅名改称が望ましい駅もある。


京阪の祇園四条駅(筆者撮影)

例えば、500m以上離れているにもかかわらず、駅名が酷似しているケースだ。

京阪「祇園四条駅」は2008年まで「四条駅」だった。地下鉄「四条駅」とは約1km離れている。両駅を混同した利用者は移動にさぞかし困ったに違いない。

関東では会社名が付いても酷似している駅名が目につく。JR「蒲田駅」と京浜急行電鉄「京急蒲田駅」は約800m離れている。JR「相模原駅」と小田急電鉄「小田急相模原駅」は9kmも離れている。外国人観光客のためにも、一定の距離があり駅名が酷似している場合は駅名の改称が望ましい。

すべて「大阪駅」にすればわかりやすい?

ところで、大阪メトロ「梅田駅」や阪急・阪神「大阪梅田駅」はJRと同じ「大阪駅」に統一したほうがわかりやすいという意見もある。東京では都営地下鉄新宿線「小川町駅」、東京メトロ丸ノ内線「淡路町駅」のように近接した乗換駅にもかかわらず駅名が異なるケースがある。


広々としたプラットホームを持つサンクトペテルブルクの地下鉄駅(筆者撮影)

それでは乗換駅の駅名は統一されたほうがわかりやすいのか。海外の例を見ると、少なくとも旧ソ連諸国は異なる駅名に利点を見いだしているようだ。

旧ソ連諸国の地下鉄では多くの乗換駅の駅名が異なる。例えば、ロシア第2の都市であるサンクトペテルブルクの地下鉄では中心部にある2号線「ネフスキープラスペクト駅」と3号線「ゴスチヌイ・ドヴォール駅」は乗換駅だが駅名はまったく違う。

筆者は約10年前に現地でサンクトペテルブルクの住民に大阪市内の地図を広げながら「乗換駅が同一駅名のほうがわかりやすいのではないか」と尋ねてみたことがある。すると、住民は首を横に振り「乗換駅の駅名が同一だと、路線名を確認しないといけない、待ち合わせの際に不便だ」と答えた。

旧ソ連諸国の地下鉄駅は宮殿のように広いため、プラットホームで待ち合わせするシーンをよく見かける。プラットホームで待ち合わせする際、乗換駅が違う駅名のほうが「ネフスキープラスペクト駅で待ち合わせ」という具合に、路線名を伝える手間が省けるので便利なのだという。

このように駅名1つとっても、「日本の便利」が外国人観光客にとって「不便」と感じることもある。外国人観光客の増加や経路検索ツールの進歩も加わり、駅名の最適解を求めることはさらに難しくなるだろう。令和時代はどのように駅名が変遷するのか、大いに注目していきたい。


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