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新・鉄道綜合スレ

5095OS5:2025/07/16(水) 21:55:27
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/676512
芸備線の存廃議論、すれ違う思い 乗客数以外にも価値を探る住民【2025参院選 現場から】

2025/7/15
(最終更新: 2025/7/15)
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東城駅の待合室で、ローカル線の行く末を案じる泉さん
 広島、岡山両県を結び、JR芸備線(159・1キロ)は中国山地を縫うように走る。広島県庄原市東城町の泉公介さん(77)は県境に近い東城駅をたびたび使う。この日も新見行き列車に乗り込んだ。


 東京暮らしを経て2018年にUターンした泉さん。自動車の運転免許は持っていない。白内障だが町内に眼科はなく、治療のため新見駅(岡山県新見市)前の眼科に通う。

割安 通院の支え
 庄原市中心部にも眼科はあるが、高速バスで片道1360円。年金暮らしの泉さんにとって片道510円と割安な鉄道はありがたい。「治療を続けるために芸備線は必要。生命線なんです」

 そんな住民にとってのライフラインが今、存廃に揺れる。国が設置し、24年3月に議論がスタートした芸備線の再構築協議会はJR西日本や沿線自治体などが参加し、国は「行司役」を担うとする。備後庄原―備中神代(庄原、新見市)間の在り方を議論し、原則3年で結論を出す方針だ。

 協議会はこの夏、潜在需要を探る実証事業を始める。岡山市内で9日にあった協議会では、19日〜11月下旬の土日祝日に走らせる臨時列車に関する討議が熱を帯びた。

 「周知には時間がかかる。増便は1年間実施を」と広島県の横田美香副知事。これに対し「運転士や車両に限りがある」と4カ月を超す増便には慎重なJR西。地元との思いは擦れ違う。

 議論の行方を地元は注視する。「乗った、乗らないの数字の議論に終始してはいけない」。庄原商工会議所の本平正宏専務理事(63)は実証事業の先行きに警戒感を示す。

 JR西によると、備後庄原―備中神代間の23年度の輸送密度(1キロ当たりの1日平均乗客数)は88〜20人で、新型コロナウイルス禍前の19年度に比べ微増。収支率は21〜23年度の備後落合―東城間は改善したとはいえ0・8%で、公表した管内30区間中、最低だった。

実証事業に疑問
 本平専務理事の心配は、交流サイト(SNS)などに現れる「乗らないなら廃線に」との主張だ。庄原市内の経済団体は今年3月、芸備線に関わる権利ビジネスや、ふるさと納税を活用した利用促進など幅広い振興策を市やJR西に要望した。「廃線になれば、将来にわたって地域が失う利益は大きい。果たして今回の実証事業で、鉄道が地域にもたらす幅広い価値を測れるのか」と首をかしげる。

 広島など4県知事は今春、石破茂首相を訪ね、ローカル線を含む鉄道ネットワークの在り方を国の責任で示すよう求めた。首相は「鉄道はつながってなんぼ。国との議論を一回した方がいい」とし、知事が国と議論する場を設ける考えを示した。6月に閣議決定された25年の骨太方針は「ローカル鉄道の再構築、鉄道ネットワークの在り方」などの議論の深化に関し、「さらなる取り組みを進める」と掲げる。

 通院に芸備線を使う泉さんは「ライフラインだけじゃない」と言う。鉄道を乗り継いで島根でそばを食べたり、西城の町で燻製(くんせい)を購入したり…。「過疎地域の豊かな暮らしや魅力をどう守り、磨いていくか。日本全体の問題を芸備線は突きつけている」と語る。(菊池諒)


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