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新・鉄道綜合スレ

3772チバQ:2022/02/08(火) 21:15:12
■鉄道遺産保存望む声 沿線住民、利便性の維持も

 北海道新幹線の並行在来線、JR函館線長万部―小樽間(通称・山線)のうち、長万部―余市間のバス転換が3日決まり、沿線住民や鉄道ファンは廃線決定を惜しんだ。かつて道内の基幹路線だった山線の9割近くが消えることから、鉄道遺産の保存を求める声も。鉄道利用者らはバス転換後の利便性維持を求めた。

 山線は1904年(明治37年)、私鉄の北海道鉄道の営業路線として全面開通し、国有化を経て昭和後期まで旅客、貨物輸送の両面で、道内の鉄路の中枢を担った。JR北海道の発足後の88年にはリゾート列車「ニセコエクスプレス」が運行し、ニセコの各スキー場への集客、観光振興にも貢献。貨物輸送はJR室蘭線などに移行したが、2000年の有珠山噴火の際は代替輸送の機能も果たした。

豪雪地帯を貫く「山線」でニセコ、蘭越両町の町境付近を走る列車
豪雪地帯を貫く「山線」でニセコ、蘭越両町の町境付近を走る列車

 「在来線の存続を願う蘭越住民の会」の橋場操事務局長(72)=後志管内蘭越町在住=は「町の歴史は鉄道と共にあり、なくなるのは悲しい」と残念がった。

 歴史を語り継ぐことを切望する声も。東京都杉並区の鉄道写真家荒川好夫さん(75)は、山線の写真撮影に通って60年近い。「急勾配を大量の煙を上げて走るSLは大迫力だった。廃線はさみしく、歴史や記憶を若い人に伝える方法を考えてほしい」と話した。

 同管内ニセコ町の有島記念館の主任学芸員で、山線の調査研究や展示活動をしてきた伊藤大介さん(42)も「山線はかつて道内の鉄道の大動脈として機能し、今の北海道を形作る立役者だった。後世の人がしのべるような保存活動をしていきたい」と語った。

 沿線住民の間では、バス転換後の暮らしへの影響に不安も根強くある。

 同管内黒松内町のJR黒松内駅に近い老舗旅館の専務小間章弘さん(42)は「通学生やお年寄りに特に影響があるだろう」と心配する。バス移行の際は「利用者の多い地区のバス停設置や、運行遅れをスマートフォンで確認できるシステム導入など、バスの利点を最大限に生かしてほしい」と要望した。(高橋祐二、須藤真哉、前野貴大)

<ことば>並行在来線 新幹線と並行して走る鉄道の在来線で、JRが採算が合わないと判断した場合、新幹線開業時に経営分離することが認められている。JR北海道は札幌延伸に向け、利用者が多い小樽―札幌間の経営を継続し、函館―小樽間を分離することとした。2004年の政府・与党合意では、整備新幹線の着工5条件の一つに、並行在来線沿線自治体の同意が盛り込まれている。


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