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新・鉄道綜合スレ

4751OS5:2024/04/23(火) 12:55:40
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/CO074176/20240422-OYTAT50006/
バスと連携「四国モデル」…第1部・苦境の「現在地」<2> 
2024/04/20 05:00


 徳島市から徳島県南部を結ぶJR牟岐線の阿南駅(阿南市)。今月上旬、徳島発阿南行きの普通列車が午後3時16分にホームに着くと、阿南以南に向かう利用者は乗り継ぎの列車ではなく改札を出て、バス乗り場を目指した。

 阿南市の専門学校に通う同県海陽町の女性(18)は通学で牟岐線を使うが、列車は乗り継ぎで長時間待つため、鉄道に並行して走る徳島バスの高速バスに乗ることもあり、「バスだと早く帰れるので助かる」と話す。追加の料金もかからない。

JR阿南駅では列車の切符や定期券で徳島バスに乗り継げる
 バスが乗り場に到着し、利用者らはJRの切符や定期券を運転手に示して乗り込んでいく。列車の到着から17分後に出発した。

 阿南以南は利用者の減少が著しい。1キロあたりの1日の平均利用者数(輸送密度)は2022年度、阿南―牟岐駅(牟岐町)間が437人、牟岐―阿波海南駅(海陽町)間が168人。JR四国は2区間(53・3キロ)を存廃議論の対象としている。

 苦しい状況にJRはバスと競争ではなく協調し、ダイヤや運賃を調整する「共同経営」に取り組む。全国に先駆けて他の交通事業者と連携する「四国モデル」と呼ばれている。

共同経営 
 契機は19年3月の大幅なダイヤ改正だった。JRは徳島―阿南駅間は出発時間を毎時そろえるパターンダイヤを導入し、普通列車の本数を増やす一方、阿南以南は普通上下計4本が減便に。昼間は2時間に1本となった。

 JRは列車の代わりにバスを利用してもらうため、県の仲介で徳島バスと連携し、高速バスで乗降できる取り組みを始めた。これはバス運賃が必要で利用は伸びなかったが、徳島県が20〜21年、JRの通学定期券があればバスに無料で乗れる実証実験を行い、好評だった。

 「ライバル同士、客の奪い合いをしていても、共倒れになる。一緒にやりましょう」。JRから持ちかけられ、徳島バスは応じた。同バスの林直人企画課長は「安い競合バスが出てきて苦戦している状況もあり、連携を決めた」と振り返る。

 両社は22年4月、JRの乗車券があれば、追加の運賃なしに高速バスに乗車できる制度を阿南―浅川駅(海陽町)間で導入した。鉄道時刻表にもバスの時刻を記載し、列車内でも乗り換え案内を放送する。バス運賃は原則半額をJRが負担する。

JR阿南駅の案内板には列車とバスの行き先が表示されている(いずれも徳島県阿南市で)
 20年施行の独占禁止法の特例法に基づき、「共同経営」として国に申請し、認可を受けた。鉄道とバスの連携は全国初だった。

利用予想以上 
 効果は出ている。共同経営区間の1日あたりのバスの乗客は20年度は1・14人、21年度は1・48人だったが、22年度5・69人に増加。23年5月には、県立海部高校(海陽町)前の停留所にも止まるよう範囲を拡大した。林課長は「予想以上の利用で、地域の役に立てていると感じる」と語る。

 JRは他の路線にも展開。香川県東かがわ市の高徳線三本松―引田駅間では今年4月から、通学定期券があれば、地元のバスに無料で乗車できる事業を始めた。高知県四万十町の予土線でも昨年、実証実験を行った。

 一方、懸念材料はある。徳島バスは乗務員不足や燃料費の高騰が影響し、3月から1往復減便。今月から運転手の時間外労働の上限規制が適用され「2024年問題」による人手不足の深刻化の恐れもある。林課長は「バス路線を維持するのも難しい状況だ」とする。

 JRにとっても、路線を維持するだけの抜本的な利用増には至っていない。四国モデルを定着させ、効率的な交通網を作れるのか。その成否の影響は、牟岐線だけにとどまらない。


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