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新・鉄道綜合スレ

4817OS5:2024/06/28(金) 16:28:19
https://www.chunichi.co.jp/article/914345
【並行在来線のあした】(2)IRいしかわ鉄道 貨物と共存 物流支える
2024年6月17日 05時05分 (6月17日 10時26分更新)
金沢貨物ターミナル駅に入る貨物列車=金沢市高柳町で

 北陸新幹線が金沢から敦賀(福井県敦賀市)まで延伸した3月16日、石川県の「IRいしかわ鉄道」の営業区間が県内全線に広がった。人口減少による利用者減予測と、運行距離の大幅拡大に伴うコスト増という難しい経営環境の中、他の並行在来線会社とともに日本の物流を支える大事な役割も担う。
 ブレーキ音を鳴らして貨物列車が金沢貨物ターミナル駅(金沢市高柳町)に到着した。フォークリフトで手際よくコンテナを積み降ろすと、列車は大阪方面へ向けて走り出した。
 北陸3県を経由し、大阪と青森を結ぶ全長約千キロの線路「日本海縦貫線」は全国に巡らされた貨物輸送の主要ルートの一つ。旧北陸線はこの「大動脈」の一部を構成する。金沢市の駅は北陸3県で唯一の貨物ターミナル駅。JR貨物金沢支店によると、一日の発着は22本。宅配便のほか、ビールや農作物など16万トンの荷物が届く。
 JR貨物などは能登半島地震で、企業などから寄贈された飲料水やカップ麺、簡易トイレなどの救援物資を無償で輸送し、復興復旧に貢献した。
  並行在来線会社には、自前の線路をほとんど持たないJR貨物から「線路使用料」が支払われている。国(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が同社の負担軽減のために交付している調整金が原資だ。線路使用料は並行在来線会社の大事な収入源。IRいしかわ鉄道の2023年度(24年3月期)は7億1600万円で、総収入(26億8700万円)の約3割を占める。鉄道貨物が活発になれば増える仕組みだが、調整金は31年度以降の財源が未定。七野利明社長(76)は「線路使用料はありがたいが、頼り過ぎるといけない」と語る。
 4月からトラック運転手の残業規制が厳しくなり、物流業界では輸送力が低下する「2024年問題」が重要課題。脱炭素社会へのシフトもあって鉄道輸送の需要はいっそう増すと予想される。「日本海縦貫線は将来にわたって維持しなければならない大事な路線。日本の物流の大動脈を支えているという自負心がある」と、七野社長は気を引き締める。
 北陸新幹線の並行在来線会社は運行だけでなく、線路の保守点検も大事な業務。鉄路の維持のためにも経営の安定は使命だ。
 IRいしかわ鉄道の業績は23年3月期に3期ぶりの営業黒字となったが、新幹線敦賀延伸で営業区間が約3・6倍に延び、増えた駅舎の維持管理費などが経営を圧迫する恐れがある。同社は線路使用料をあてにせず、旅客輸送で経営改善する考えで、敦賀延伸に合わせた新駅「西松任駅」(白山市)開業など利便性向上や駅周辺のにぎわい創出で乗客増を狙う。七野社長は言う。「JR貨物とはパートナーとして共存共栄の関係を築いていきたい」 (西川優)
【メモ】IRいしかわ鉄道 北陸新幹線金沢開業の2015年3月、石川県内の俱利伽羅(津幡町)-金沢間の17・8キロで営業開始。3月の敦賀延伸後は金沢-大聖寺(加賀市)間の46・4キロも営業区間となり、全県で64・2キロを走る。県や沿線市町などは運行支援基金を設けて経営安定化に努めている。駅数は19。県は新規開業の金沢-大聖寺間の1キロ当たりの平均乗客数が俱利伽羅-金沢間の7割程度にとどまると試算。県内全線の利用者数について28年が24年比で4%減、33年が同8%減と予想している。本社は金沢市高柳町。


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