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新・鉄道綜合スレ

3885チバQ:2022/05/12(木) 19:42:14
浮上した四つのルート案
佐世保市の街並み(画像:写真AC)

 むつ入港の見返りとしての新幹線建設案が大前提だった佐世保市にとって、ルートから外されること自体あり得ないと考えるのは、至極当然だった。

 その後、紆余曲折を経て1992(平成4)年になると、次の四案が浮上している。当時の新聞記事などを基に作成した。

●当初のルート案
・全線フル規格で建設
・建設費:5200億円
・所要時間(博多〜長崎):70分
・長所/短所:佐世保を通るが、運行開始後も赤字試算

●井本案
・博多〜武雄温泉は在来線を複線化。武雄温泉〜新大村をスーパー特急で運行
・建設費:2380億円
・所要時間(博多〜長崎):80分
・長所/短所:建設費も安く運行も黒字化するが、佐世保をカット

●三川内案
・三川内(長崎県)まで在来線を複線化。三川内〜長崎で新線を建設し、スーパー特急で運行
・建設費:2420億円
・所要時間(博多〜長崎):96分
・長所/短所:県北の理解も得られるが、時間短縮が小さく投資効果に疑問

●支線案
・長崎への新線に加えて佐世保へは支線を建設。スーパー特急を運行
・建設費:2380億円+支線分
・所要時間(博多〜長崎):80分、博多〜佐世保間は未定
・長所/短所:支線の財源が未定。長崎〜佐世保間が高速化しない

 この状況の中、長崎県北では依然として佐世保寄りルートの従来案を求める運動が強まっていた。ところが1992年6月にJR九州は

「佐世保寄りルートはJR九州の経営を圧迫するため、投資できない」

と、佐世保ルートを拒否し、井本案を支持した(『朝日新聞』1992年6月13日付朝刊)。

 これを受けて、長崎県でも佐世保を外す意向が強まり、県庁では佐世保市の陳情団が座り込む大荒れとなった。こうして1992年11月24日、長崎県議会は怒号が飛ぶ大荒れの中で全員協議会を開催し

「佐賀県武雄〜長崎県大村を結ぶ新線を建設する」

とする整備案を決定したのである。


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