オラオラルイズは怖いが、甘々な口説きセリフの連呼には耐え切れず、精神衛生を保つ為にアヌビス神は鼻歌でも歌うことにした。
「……lessly That's the way it was Happened so naturally I did not know it was love The next thi……」
ちなみに本邦初公開らしい。なぁに、ちょっと昔どこかで覚えただけの話しだとかなんとか。
「おや?きみの使い魔は歌が随分と上手じゃないか。成る程、武器として連れているとも限らない訳だね」
「そ、そそそ、そ、そうなの。や、やはり専門の楽士ぐらいは連れていく余裕は、貴族として当然よ」
知らなかった癖に見栄を張るルイズ。妙に二人の雰囲気が一層良くなってしまった。
アヌビス神は今までの仕打ち以上に何か堪えた、これはきつい。実に耐え難い。馬鹿ップルに縛り付けらている状況は拷問に等しい。
しかも愚痴を聞いてくれそうな相棒は、忌むべき暗黒物質で封印されている。
「ケッ、さっさと移動しようぜ!一応急いでるんだろうがよォー」
堪らず移動を提案した。
正論だったので、その案は通りアヌビス神はホッとした。
「てへ、ちょっと失敗しちゃった」
その場にいた全員から突っ込みを入れられたのは言うまでもない。
先生が気絶してしまったので残りの時間は休講となり、ルイズは罰として教室の掃除を行う事になった。
そしてディオはルイズの文句を聞き流しながらルイズが『ゼロ』と呼ばれている事を理解し、今の出来事について考えるのであった。
to be continued…
「ばっ馬鹿!いい?平民はメイジに絶対に勝てないの!ってちょっと聞いてるの?」
とルイズはなんとか決闘をやめさせようとするが、ディオはそれを無視して見張りに
「武器を持ってくる時間くらいはくれるだろう?」
と聞き、許可を得るとシエスタに2,3訊ね、厨房へと消えていった。
to be continued…
(しかしそれよりも……わしは気になるのじゃ。あのグラモンの息子を殴っていた時の青年の顔、あれはまるで相手を嬲る事を
楽しみにしているような顔じゃった…。もしガンダールヴが純粋な『悪』だったとしたら…そうではないと信じたいのじゃが…)
オスマン老は深く嘆息しながら空を見つめるのであった。
to be continued…