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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

877反省する使い魔!:2011/04/10(日) 22:55:53 ID:ZXiG4D3Y
タバサが冷静に、学院の中央塔の方角を指差した。
その指の沿ってルイズとキュルケも中央塔を見ると
10m以上はある巨大な何かが蠢いていた。
夜の暗闇でよく見えなかったが、目を凝らしてみると
徐々にその何かの正体が明らかとなった!

「あれは………ゴーレム!?なんて大きさなの!!
それにあんなところで一体なにを………」

キュルケが驚愕の声をあげるが、
頭の中では自然に状況の分析が行われていた。
そしてその分析の中で『ある人物』の名前が浮かび上がった。
しかしその名を口にしようとする前に
親友タバサに先にその名を出されてしまった。

「『土くれ』の……フーケ…」
「フーケッ!?最近このあたりを荒し回っている盗賊じゃない!!」

一人だけ分析に遅れていたルイズが
キュルケと同じような驚愕の声を上げた。
しかしそれでもキュルケに引きをとることもなく
すぐさま次なる状況分析結果に辿り着いた。

「まさか宝物庫の宝を狙ってるんじゃ!?」
「おそらくその通りでしょうね、
さっきの大きな音………きっと宝物庫の壁を攻撃した音だわ。
でもまぁ随分とナメられたものね、
あんな堂々と大胆に学院の宝を盗もうとするなんて………
タバサ、急いで先生たちに………」

タバサに視線を向け、指示を送ろうとしたとき
キュルケはあることに気付いた。
さっきまで自分の隣にいたルイズがいなかったのだ。
まさか!と思い、キュルケは視線を前方の塔の方角に移した。
予想した最悪の通り、ルイズがゴーレムに向かって走っているのだ!

「ルイズ!なにをするつもりよ!?危険よ!!」
「先生たちを呼んでいたら逃げられるでしょう!!
フーケはわたしが捕まえて見せる!!」
「そんなの無茶よ!!あなたもわかってるでしょうルイズ!?
あんな巨大なゴーレムを作り出せるなんて
フーケは相当腕の立つメイジの筈だわ!!」

キュルケがいくら叫び止めようと、ルイズにも意地があった。
キュルケの言葉に耳を傾けることなくゴーレムに向かっていった。

「このままじゃルイズが危険だわ!
急いで追うわよタバサッ!!
もうっ!ルイズッたらほんっと手間かけさせるんだか!!」

その言葉を合図にキュルケとタバサは走り出した!
そしてタバサは走りながら口笛を吹くと空から月をバックに
風竜シルフィードが姿を現し、キュルケとタバサの横に近寄り
低空ギリギリを飛行する。そして二人は空飛ぶ魔法『フライ』を唱え
シルフィードの背中に飛び乗り、塔の方角へと駆けていった。


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