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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板
403
:
アンリエッタ+康一
:2007/11/24(土) 03:06:33 ID:uU8zJoy.
「ぅう…これは、一体…コーイチ殿?」
「状況は凄くヤバイ感じみたいですよ、マザリーニさんッ」
助け起こされたマザリーニが見た物は、赤の勢力。
触れれば火傷する、燃え盛る火炎であった。
火炎。火。それはメイジの四系統の一。
つまり先ほどの球体は火炎の球弾。「ファイヤーボール」か「フレイムボール」だろうか。
火は高価そうな絨毯に引火してパチパチと更に燃え盛っている。
その音はヤケに小気味良く、スッと耳にしみ込んだ。
そこまでマザリーニは考えた所でバッと背後を振り向いた。
普段夜は薄暗い廊下だが、燃える炎のお陰で明かりには苦労しない。
揺れる炎の明かりによって映し出される人影。
その数は三。
人影が身に着けている衣服はボロボロであちこちが引き裂かれている。
その裂けた衣服から覗く肌もまたボロボロだ。
至る所にある、赤く腫れ上がったミミズ腫れがとても痛々しい。
しかしマザリーニの頭に最初に浮かんだのは、別の事だ。
それは「こやつ等の衣服は何処かで見たような?」という考え。
芋蔓式に手繰り寄せられた記憶の糸は、即座にマザリーニにこいつ等が誰であるのかを告げた。
「まさか…貴様等、抜け出しおったのか…!」
マザリーニが言った「抜け出す」という言葉で、康一もハッと閃く。
その人影達の顔は前に一度見た。そしてその時もこんな修羅場が繰り広げられていた筈。
コイツ等の顔はまさしく、あの新月の晩に戦った者達。
この城の地下牢にブチ込まれている筈の三人のメイジ達が、表情の無い幽鬼が二人を静かに見つめていた。
僅かな沈黙があっただろうか。だが数瞬の沈黙は破られる。
その者達の内の一人が魔法の詠唱を開始したからだ。
反射的に康一はヤバイと感じてマザリーニを引きずり、未だ炎が燃える曲がり角に向かって走り出す。
しかし魔法から逃れられるほどには動きは素早くない。
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