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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

86奇妙なルイズ:2007/06/26(火) 11:31:57 ID:???
ルイズの頭に、古い宮殿での記憶が引き出される。
ある目的を持って二手に分かれたが、それが二人を見た最後だった。
三人いるはずの別チームが、再会したときは一人に減っていた。
炎の使い手と、砂の使い手、その二人を助けられなかったことをずっと悔やんでいる。
その記憶に引きずられたルイズもまた、仲間と離れるのは怖いのだ。

「やけにあの二人の肩を持つね。もしかして、彼はきみの恋人かい?」
「あ、あれが…? 冗談じゃないわよ」
ルイズは苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「ならよかった。婚約者に恋人がいるなんて聞いたら、ショックで死んでしまうからね」
「お、親が決めたことじゃない」
「おや?ルイズ!僕の小さなルイズ!きみは僕のことが嫌いになったのかい?」
過去の記憶と同じおどけた口調で、ワルドが言った。
「何よ、もう、私、小さくないもの。失礼ね」
ルイズは頬が熱くなるのを誤魔化すように、頬を膨らませた。

グリフォンの上でワルドに抱きかかえられながら、ルイズは先日見た夢を思い出していた。
生まれ故郷の、ラ・ヴァリエールの屋敷で、困っているときは、いつもワルドが迎えにきてくれた。
だが、そこに現れる白金の光、光は徐々に人型をして、屈強な戦士を思わせる姿に変わる。
薄いブルーの色をしたその戦士に抱きかかえられ、ワルドと対峙するルイズ。
その夢が何を意味するのか、今のルイズには分からなかった。

途中、何度か馬を替えたので、ルイズ達はその日の夜中にラ・ロシェール付近にまでたどり着くことができた。
町の灯りが見えたので、ギーシュとロングビルは安堵のため息をついた。
「待って!」
不意にルイズがワルドを制止した。
「どうしたんだい?」
「誰かいるわ…2……3人…」
そのとき、不意にルイズ達めがけて、崖の上から松明が投げこまれ一行を照らした。


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