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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

142奇妙なルイズ:2007/07/02(月) 01:36:17 ID:???
「失礼した。貴族に名乗らせるなら、こちらから名乗らなくてはいけないな」
周りに控えた空賊達が、一斉に整列する。
その中央には、凛々しい金髪の若者。
「私はアルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官、本国艦隊といっても、すでに本艦『イーグル』号しか存在しない、無力な艦隊だがね。まあ、その肩書きよりこちらのほうが通りがいいだろう」
金髪の若者は威儀を正して名乗った。
「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ」

ルイズは驚き、そして緊張が解けたせいか、膝の力が抜けてその場にへたり込んでしまった。

「アルビオン王国へようこそ。大使殿」

そう言ってウェールズは、ルイズとワルドに席を勧めた。

あまりのことに驚いたルイズだったが、ワルドがルイズを立たせて、ルイズの代わりに申し上げた。
「アンリエッタ姫殿下より、密書を言付かって参りました」
「ふむ、姫殿下とな。きみは?」
「トリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵」
ウェールズが「ほう」と呟く。
「そしてこちらが姫殿下より大使の大任をおおせつかったラ・ヴァリエール嬢でざいます。殿下」
「なるほど!きみ達のように立派な貴族が、私の親衛隊にあと十人ばかりいたら、このような惨めな今日を迎えることもなかったろうに!して、その密書とやらは?」
ルイズは慌てながらアンリエッタの手紙を取り出す。
ウェールズに近づき手紙を渡そうとしたが、その前に、確認することがあった。
「あ、あの……」
「なんだね?」
「その、失礼ですが、ほんとに皇太子さま?」
ウェールズは笑った。
「まあ、さっきまでの顔を見れば、無理もない。僕はウェールズだよ。正真正銘の皇太子さ。なんなら証拠をお見せしよう」


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