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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

91ヤバイ『兄貴』がIN:2007/06/27(水) 02:38:48 ID:???
「では、式を始める
  新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名においてこの者を敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか」
ワルドは重々しく頷いて、杖を握った左手を胸の前に置いた。
「誓います」
ウェールズは頷き、今度はルイズに視線を移すが当のルイズはハイウェイ・トゥ・ヘルが発現してもおかしくない状態だ。
そんな、状態でウェールズやワルドの声がマトモに聞こえるはずはなかった。
「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」
朗々と誓いの詔をウェールズが読み上げる段階になってようやく結婚式をやっているという事に気付いた。
相手は、幼い頃からこの時をぼんやりと想像し憧れていた頼もしいワルド。 その想像が今、現実のものとなろうとしている。
ワルドのことは嫌いじゃない。おそらく、好いてもいるだろう。
でも、それならばどうして、こんなに心に迷いがあるのだろう。
そう思い、宿屋でワルドに結婚を申し込まれた事をプロシュートに相談した事を思い出した。
どうして自分は、プロシュートにそれを相談したのだろうかと思う。
(自分で決められずに他人に決めて欲しかったからだ)
なぜ決められなかったか。その答えはスデに自分が知っている。
(肝心な時に『覚悟』ができていなかったからだ)
プロシュートがよく言っている言葉を借りれば自分は『マンモーニ』だという事だ。
そして、その覚悟の意味を知っているであろうプロシュートは自分から離れていった。



「兄貴ィィィ起きてくれよォーーー」
壁に打ち付けられ体中に傷を作り血に塗れたプロシュートのが辛うじて握っていたデルフリンガーが己の主の名…もとい敬称を呼ぶが返事は無い。
「『ガンダールヴ』の事を思い出せそうなのに兄貴が死んだら意味がねぇだろうがよォーーー」
だが、それに答えるべき主は沈黙したままだった。


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