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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

945ゼロと奇妙な隠者:2013/05/13(月) 18:06:13 ID:EkL5/BY.
(ジョースター君。君がミス・ヴァリエールの使い魔で、本当に良かった。たった二ヶ月足らずの時間を分けてもらったお陰で、彼女は救われる事が出来たのだから――)
 日食の輪の向こうへ去った友人に、心の中で礼を述べる。
 そして教師としての眼差しで、ルイズを見やる。
「では、ミス・ヴァリエール。サモン・サーヴァントを」
「はい」
 すう、と一つ息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
 ジョセフがいつも行っていた波紋の呼吸の様に、大きく長い深呼吸。
 そして愛用の杖を掲げると、朗々と召喚の呪文を唱えていく。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、"使い魔"を召還せよ!」
 呪文の完成と同時に、勢い良く杖を振り下ろす。
 次の瞬間――白く光る鏡の様なゲートが、完成した。
 誰かが息を呑んだ音が、無闇に大きく聞こえた。
 契約した使い魔が生きている場合、ゲートは開かれない。
 ゲートが開かれていると言う事は、つまりジョセフは死んだと言う事実を厳然と示すものだった。
 サモン・サーヴァントのルールを知らない者は、ここにはいない。
「ル……ルイズ!」
 ゲートを閉じるんだ、と続けようとしたギーシュの言葉が、思わず飲み込まれた。
 ルイズは、ゲートから目を背けていなかった。
 そこには、“信頼”があった。
 盲目的でも依存でもなく、ジョセフ・ジョースターと言う人間を信じる輝かしさ。
 ゲートから照らされる光だけではなく、ルイズの立つ姿そのものから光が発せられている様な、そんな錯覚さえギーシュは感じてしまった。
 ゲートが開かれてから、ほんの数秒。しかし、これから何が起こるのかを固唾を呑んで見守る全員には、とんでもなく長い時間が経過した様に思われたその時――


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