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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

561ヘビー・ゼロ:2008/03/20(木) 23:00:03 ID:YWphJUIk
「あんたに名を呼ばれると気分が悪いわ……」
「オ……ゲ……」
 さらにもう一発。
「あんたの声を聞くと耳が腐るわ……」
「ブぎィアアアァ」
 さらに一発。
「あんたが生きてるとみんなが嫌な気分になるわ……」
「ナーアアアアアァァッァァァァ」
 さらに。
 さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。さらに。
「バニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニ
 バニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニ
 HAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
 バニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニバニ」
「ブッゲアアアァァァァァァァアアアアアア!」
「バニッシングッ!」
 無数の土腕によるラッシュのシメは天に昇るようなアッパーだった。
「無敵の存在があるはずないじゃない。ファンタジーやメルヘンじゃないんだから……」
 もはや返事などありはしない。しばしの静寂がフーケを包む。
 フーケは自分の服を見た。所々破け、土に汚れてしまって見る影もない。もはや最低限の役目しか果たさない布きれではメイドと言うよりアマゾネスだ。
「あたしの一張羅の請求書は地獄宛に送っとくよ」
 途中適当な布をローブ代わりに羽織り表に出ると、なにやら騒がしいことになっていた。
 とある店先に人垣が出来ている。気になったフーケはそこに近づくと、野次馬の一人に声をかけた。
「何の騒ぎかしら?」
「ああ、それがいきなり人がボロボロになって浮き上がって、あの飲み屋の看板にブッ刺さっちまったのさ。わけがわからねえ」
「その男……どんな男でした?」
「ここからじゃよく見えねえけど、何でも"両手とも右腕"だとかって――って、なんであんた男だって……」
 疑問に思った野次馬が振り返ったときには、すでにそこにフーケは居なかった。
 布を脱ぎ捨てると、痛む体を引きずるようにして走る。
 勝てたとは言えダメージは深刻だし、油断してくれなければそもそも勝負にさえならなかっただろう。
 そんな男を今まで押さえ付けていた人物とは、いったいどんな化け物なのか……。
「間に合ってよ……ウェザー」


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