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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

458外伝6 コロネとメロンは世界を救う ラルカス著:2007/12/17(月) 00:31:15 ID:IK2G2Vw.
「じゃあ…私がジョルノのお母さんになってあげるわ」

胸に手を当てて、顔も満面の笑みでそう言われ、ジョルノは一瞬聞き間違えたのかと思った。
コロネを弄りながら顔を上げたジョルノはなんともいえない微妙な表情でテファを見る。
見慣れないジョルノを見たテファは言葉が足りなかったと感じたのかたどたどしく説明を付け加える。

「ええっと、その…昨日カトレアさんが私の事を少し話したらお姉さんになってくれるって…! 私、嬉しかったから」

あの女は何を吹き込んでいるのか。
嘆息して揺れる馬車内でも飲み易いように蓋とストローを取り付けたコップを取り、紅茶を少し飲む。

「僕に母親は必要ありません。僕が死ぬまでそれは変わらない…それよりテファ、どうして公爵家に残らなかったんです?」

いつも通り届いた手紙から顔を上げてジョルノは尋ねた。
出る時、ジョルノはテファにヴァリエール公爵家に、というよりあの優しげでジョルノに奇妙な感覚を覚えさせるカトレアのところに残ることを勧めた。
安全で公爵はともかくカトレアはある程度信頼のおける相手と判断したからだ。
元々孤児院に向かうのが無理になったから緊急避難として一緒に行く事にしたのだから、当然だった。
だがテファは不満そうに言う。前に身を乗り出した瞬間、ラルカスの視線が揺れる一点を見つめていたが、もはや誰も突っ込まなかった。

「だって、ジョルノは亀を探しにいくでしょ? 私はまだジョルノと一緒に旅をしたかったの」
「…そうですか」

ジョルノは困ったように眉を寄せたが、口元は緩く孤を描いていた。
しかし仕事の規模が裏も表も大きくなってきている。
麻薬が一般家庭にも存在する以上、まともな薬を作ったりしなければならない。その為には金が必要なので必然的に規模を大きくするしかないのだ。
その為にジョルノはラルカスに目を向ける。
ラルカスは砂糖が吐けそうな顔をしていたが…「ラルカス、トリスティン王都に行ってもらえますか?このままでは被害が大きくなる」
「行けと命じられれば」

条件反射と言ってもいい速さで返事を返したラルカスは手早く自分の荷物を掴むと馬車の後ろに用意していた予備の馬に飛び乗る。
ラルカスの大きな体を乗せるのに足る馬に、ラルカスは牛の顔で器用に笑みを浮かべた。
だが同時に、ミノタウロスを乗せられるほどの馬をどこから用意してきたのか…手綱を馬車から切り離しながら、ラルカスは考える。
先日合流したばかりだというのに既に大きな馬を用意したジョルノに微かな畏怖を覚えながら、ラルカスは王都に向かって走り出した。

さっさと終らせなければ、まだステップ1で苦労しているとはいえステップ2や3を教わる事ができず、一日の半分とかを地下水に明け渡す羽目になる。
ラルカスはじゃあなんでジョルノはこんな事を命じたのか考えながら、急いでいた。
それを読み取った地下水がふと呟いた。

「…もしかしてテファの胸を見てたのがばれたんじゃね?」
「あ、ありえる…」

さっきも揺れていたメロンとか冬瓜とかっぽい見た目の何かを思い出しながらラルカスは唇を噛んだ。
何故ボスはあの誘惑から目を離していられるのだ…それともそれがあの強さの理由なのか!?
色々と間違った事を考えながらラルカスは叫ぶ。

「うおおおっ!」

ラルカスは馬を走らせたまま手綱から手を離し頭を抱えた。

自分はボスと一緒にいる間何をしていたのか?
波紋呼吸の練習。胸の鑑賞。皿洗い。揺れる胸の鑑sy…そうか! 

不意にラルカスは理解した(ような気がしただけだった)。


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