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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

163奇妙なルイズ:2007/07/02(月) 23:51:47 ID:???
ルイズがワルドの手をはねのける、するとワルドはルイズの肩を掴む。
ワルドの目はつりあがり、既に笑顔はない、まるでトカゲか何かを思わせる表情に変わった。
「ルイズ。僕は世界を手に入れる! そのためにきみが必要なんだ!」
ルイズはワルドの手から逃れようと後ろに飛ぶ、そしてウエールズがワルドとルイズの間に割って入り、ワルドを制止した。
「なんたる無礼!なんたる侮辱だ! 子爵よ、風が教えてくれている、本体は扉の外に隠れているな!」
そう言ってウェールズはウインド・カッターを唱え、ワルドの身体を切り裂く、するとワルドの身体は霧のように霧散して消えた。
それと同時に、礼拝堂の扉が開かれた、そこにはワルドと、城の衛士の死体が転がっていた。
ワルドの表情は怒りでもなく、笑顔でもない。しかし無表情でもない、言うなれば冷たい表情で、じっとルイズを見つめていた。
「君はなんたる無礼な振る舞いをしたのだ!我が魔法の刃は、きみ決して許しはせぬぞ!」
ウェールズの言葉を意に介さず、ワルドは礼拝壇に向けて歩き出した。
「この旅で、きみの気持ちをつかむために、随分努力したんだが……」
「よく言うわ」
「こうなってはしかたない。ならば目的の一つは諦よう」
 ワルドは唇の端をつりあげると、禍々しい笑みを浮かべた。
「この旅における僕の目的は三つだ、その二つが達成できただけでも、よしとしなければな」
そう言いながらワルドは、ウェールズを指さした。
「まず一つはきみだ。ルイズ。きみを手に入れることだ。しかし、これは果たせないようだ」
ルイズは黙っていた、ウェールズもワルドを警戒しながら杖を向ける。
「二つ目の目的は、ルイズ、きみのポケットに入っている、アンリエッタの手紙だ」
ルイズも杖を抜き、魔法の詠唱を始める。
「そして三つ目……」
ワルドの『アンリエッタの手紙』という言葉で、すべてを察したウェールズが呪文を詠唱した。

しかし、ワルドは二つ名の閃光のように素早く杖を引き抜き、一瞬で呪文の詠唱を完成させた。

礼拝堂の入り口から、目にも止まらぬ速度でウェールズへと接近したワルド。
ウェールズの胸を、魔法をまとった杖で貫こうとした、そのとき、ルイズの身体が何かを『超えた』


『最初は幻覚だと思った、
 訓練された戦士は、相手の動きが超スローモーションで見え、
 死を直感した人間は、一瞬が何秒にも何分にも感じられるあれだと思った。
 だけど、私は、
 その静止している空間を、二歩、三歩と駆けて、ウェールズ殿下の身代わりになることができた、
 幻覚では、なかったんだ…」


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